ボローニャの冨安健洋は現地時間６月22日、シーズン再開初戦で首位ユベントスと対戦する。

　イタリアの有名紙『Gazzetta dello Sport』は、絶対王者に挑むこの21歳の若武者のインタビューを実施した。８節のユーベ戦では、直前の代表戦で故障し、欠場を余儀なくされた冨安は、「それもあって待ち遠しく思っているんだ」と、強敵との試合に意気込んだ。

「恐れを抱かず、アグレッシブに、チームプレーをして止めたい。クリスチアーノ・ロナウド？ 対峙するかもしれないね。彼は世界最強のひとりだ。僕らは彼を止めることにトライするよ」

　ボローニャのシニシャ・ミハイロビッチ監督は、ユーベ戦に向けて、入念に対策を練っていると伝えられている。そのキーマンに、あるいはこの冨安がなるかもしれない。
 

　白血病の闘いながら不屈の精神でチームを率いるこのセルビア人監督の下、ボローニャが現在10位という好位置につけている。最大７位まで切符を手にする可能性がある欧州カップ戦の出場も夢でない。そのためにも、ユーベから勝点を奪いたいところだ。

　最終的に、来季の欧州カップ戦に出場できれば最高のシーズンとなる。来年は、延期となった東京オリンピックも予定されている。ボローニャで欧州の舞台を戦うことと、オリンピックでのメダル獲得、どちらを選ぶか問われた冨安は、「申し訳ないけど、どちらも選ぶ」と答えている。

「とても重要な、真の目標なんだ」

　冨安がユーベ、そしてC・ロナウドを相手にどんなパフォーマンスを見せるのか。注目だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部