【川崎】新天地で輝くため――山根視来が“フロンターレの右SB”として自らに課すテーマ

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2020年06月20日

再開初戦で対戦する鹿島は「最高の相手」

リーグ再開を見据える山根。新天地の川崎で存在感を高められるか。(C)SOCCER DIGEST

画像を見る

 6月18日、川崎はトレーニング後にオンライン取材を行ない、DF山根視来が登場した。

 今季開幕前に湘南から加入した山根は、川崎が昨季レギュラーを確立できなかった右SBとして、期待を集めている人材だ。現に新型コロナウイルスの影響でリーグが中断する前の2試合には揃って先発。本人は反省を口にしたが、右SBとしてまずますのプレーを披露した。

 自粛期間を経て、再開したトレーニング。そのなかで山根がテーマにしているのが、攻撃への関わり方だという。

「深い位置に入った際のクロスやラストパス、そこに至るまでの周囲との関わり。自分がどうやったら上手く抜け出せるかなど、毎日、そのことを考えています」

 ポゼッションをベースにした川崎のサッカーは、周囲との阿吽の呼吸が必要とされ、新戦力は適応に苦慮するのが常だ。さらにSBには柔軟な守備対応とともに、高い攻撃力が求められ、その役割にマッチする人材は限られる。だからこそ、山根も新しい挑戦に心躍らせながら、悪戦苦闘の日々を過ごしているのだろう。

 それでも周囲にはテクニックの高い選手たちが並ぶ。走ればパスが出てくる――その信頼は厚く、自らに課された仕事も山根は自認している。

「預けたらどうにかしてくれるというか、失わない選手が多いので、早く人を見つけて自分が動くことを意識しています。

 預けて走るのが僕の仕事だと思いますし、誰かがランニングすることで相手のラインが下がったり、ボールを持っている人がプレーしやすい状況が出てくるはず。そこも自分の働きのひとつだと考えています」
 

オンライン取材に登場した山根。現在のコンディションなども語った。

画像を見る

 7月4日のリーグ再開初戦の相手は鹿島に決まった。

「今年は最初、あまり調子が良くないイメージがありましたが、鹿島なので、これだけ期間が空いて調整をすると、強い鹿島になってくると思います。固いチームのイメージがありますが、そこを圧倒できれば自信にもつながるはずです。再開の相手としては最高の相手だと思います」

 攻め上がってクロス、パスを供給できれば、有能な前線の選手たちがしっかり応えてくれるはず。まずは鹿島戦で個人、そしてチームとして勢いに乗り、今後の戦いにつなげたい。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら27名が厳選した「 J歴代ベスト11」を一挙公開!
【関連記事】
「最高の選手を代えてどうする?」「意味がわからない」久保建英の早期交代にマジョルカ・ファンは怒り心頭!
「クボがボスの座を勝ち取った」久保建英が36歳の重鎮MFにFKを譲らず!地元紙も注目「ボールを放さなかった」
清水の鄭大世に「なんでJリーグにいるのかな」と言わしめたハイレベルな2選手は?
【川崎】憧れのスペイン代表MFのように。守田英正がアンカーで目指す新たな進化
【川崎】練習試合で2ゴール!猛アピールの旗手玲央が求めるさらなる結果

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 唯一無二の決定版!
    2月15日発売
    2024 J1&J2&J3
    選手名鑑
    60クラブを完全網羅!
    データ満載のNo.1名鑑
    詳細はこちら

  • 週刊サッカーダイジェスト いざW杯予選へ!
    3月8日発売
    元代表戦士、識者らと考える
    日本代表の現在地と未来
    2026年へのポイントは?
    J1&J2全クラブ戦力値チェックも
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 夏の移籍を先取り調査!
    3月21日発売
    大シャッフルの予感
    SUMMER TRANSFER
    夏の移籍丸わかり
    完全攻略本2024
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ