「最強」のアイドルは? 手本にしている選手は? 冨安健洋が伊紙に語る!「日本人はイタリア人より…」

2020年06月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

ミハイロビッチ監督の教えは?

イタリア紙のインタビューに登場した冨安。 (C) Getty Images

 セリエAでの1年目は、大きな飛躍となった。ボローニャの冨安健洋は、守備の国イタリアでさらなる進化を遂げ、右SBとして確固たる地位を確立した。来シーズンは本職のCBとしてシニシャ・ミハイロビッチ監督のチームを支えることが期待されている。

 新たな国、新たなリーグでの挑戦だけに、いきなり順風満帆だったわけではない。冨安はイタリア紙『Gazzetta dello Sport』のインタビューで、「最初の月は本当に大変だった」と振り返っている。

「すぐには入っていけず、戦術と激しい準備に苦しんだ時期も経験した。それから、ボローニャのおかげですべてがとてもうまくいったんだ。人としても成長できた。完璧に馴染むことができたんだ」

 溶け込むことができたのは、真摯に取り組んできたからでもあるだろう。イタリア人が日本の文化から学ぶべきは何かとの質問に、冨安は「謙虚さ」と答えた。

「日本人はイタリア人より落ち着いていて謙虚なんだ」
 
 日本でアイドルだった存在を聞かれると、冨安は「三浦知良さん」と、日本サッカー界にイタリアへの扉を開いたレジェンド、カズの名前を挙げた。

「絶対的に最強だった」

 先日契約を延長したミハイロビッチ監督には「すべて情熱をもってやるように教わった」という。

「強い人だ。戦術面では4バックの右サイドで味方との動きを調整し、自分を適応させてくれた」

 クラブは新たな右SBを獲得し、冨安を中央で起用する意向と言われる。ただ、冨安は「じつは、今はすごく自分が右SBだと感じているんだ」と述べた。

「1年前からやってきて、動きとポジションを学んできた。いずれにしても、CBに移っても問題ない」

 守備に定評があるイタリアでは、対戦相手でも同じDFから学ぶことがある。ディフェンスで手本としている選手を問われると、冨安はナポリのCBカリドゥ・クリバの名を挙げた。

「フィジカルが強くて、スピードがあり、インテリジェント。ビルドアップもすごくうまい」

 ボローニャは22日のシーズン再開初戦で首位ユベントスと対戦する。1年目のセリエAで急成長を見せるマルチDFの活躍に注目だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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