「ユウヤが美容院に行かなければ…」大迫勇也を指揮官が高評価!現地記者は「ひとりだけ本物だった」

2020年06月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「彼の貢献をもっと世間に評価してほしい」

バイエルン戦では惜しいヘディングシュートを放った大迫。(C)Getty Images

 現地時間6月16日が行なわれたブンデスリーガの第32節で、大迫勇也が所属するブレーメンは首位バイエルンと対戦し、0-1で敗れた。

 バイエルンが2012-13シーズンから続くブンデスリーガ8連覇を達成したこの試合で、
残留争いに真っ只中のブレーメンは、奮闘を見せた。終了間際の86分、ドイツ代表GKのマヌエル・ノイアーがスーパーセーブで防いだ大迫のヘディングシュートが決まったいたら、貴重な勝点1を奪えるところだった。

 試合後、ブレーメンのフロリアン・コーフェルト監督は、「今日のパフォ―マンスには満足している」と語った。現地紙『BILD』が報じている。

「ユウヤの今日のパフォーマンスに文句はない。前から繰り返しているが、彼の貢献をもっと世間に評価してほしいと思っている。批判的な声が多いことは知っている。もし、彼があと2週間ほど美容院に行かなかったら、ボールはもう少しズレたかもしれない(笑)。でも、ノイアーのパフォーマンスが素晴らしかっただけ。ユウヤを責めることはできないよ。彼は素晴らしかった」

 また、現地メディア『Die DeichStube』のビョルン・ニプス記者は「背番号8は、評判よりも良いプレーをしている」と綴った。
 

「オオサコはブレーメンに移籍して2年近くになるが、ファンとの仲はそこまで温まっていない。バイエルン戦で僅差の敗戦を喫した後、ネット上の掲示板では批判的な声が上がっている。たしかに今の働きはチームを代表するものではないかもしれない。

 だが、日本人プレーヤーはバイエルンに苦戦したチームの中で、ただひとり本物のトッププレーヤーだった。30歳の彼は前線で、ジェローム・ボアテングとダビド・アラバに対処するという決して軽くない役割をこなし、むしろ巧妙に振舞っていた。空中戦ではアラバとのデュエルに何度か勝利し、彼が日本代表であることを証明するプレーを見せた」

 そして、「1対1での場面では代わり映えしないが、間違いなくプレーメーカーとしての役割を果たしている」とも評している。

「彼の立ち位置は、今は少しずつ良くなっている。リーグ再開後、大迫はブレーメンでより多くの責任を負うようになり、屈強さが増した。バーダーボルン戦で今季5ゴール目をマークし、チームのベストプレーヤーのひとりだった。バイエルン戦は最後の最後まで抵抗し、わずかの差で同点に追いつくことができなかったが、評論家の目は変わった。これからのマインツ戦、ケルン戦で彼は、ブレーメンでの将来を確保するこができるだろう」

 勝点28で17位のブレーメンは、自動降格圏外の16位デュッセルドルフとの差は1ポイントで、残りは2試合。文字通り負けられない闘いが続く。大迫は、指揮官の期待に応えることができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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