「本来なら主審が…」機械トラブルでゴールが幻に。プレミア再開で起きた“9000分の1の珍事”が物議

2020年06月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

クラブ公式ツイッターが思わず「マジで?」とつぶやいた珍事とは?

アストン・ビラのGKニーランはゴールラインを超えたところでボールをキャッチしていたが、シェフィールド・ユナイテッドの得点は認められなかった。 (C) Getty Images

 ついにプレミアリーグもリスタートを切った。

 現地時間6月17日、新型コロナウイルスの影響により、約3か月の中断を余儀なくされていたプレミアリーグが再開した。

 世界の注目が集まるなかで、初陣を飾ったのは、アストン・ビラ対シェフィールド・ユナイテッドの一戦だった。結果はスコアレスドローと両者痛み分けに終わったのだが、この試合では前代未聞の事態が発生して物議を醸している。

 問題が起きたのは、前半終了間際の42分だ。シェフィールド・ユナイテッドのオリバー・ノーウッドが放ったFKをアストン・ビラのGKエルヤン・ニーランがファンブル。焦ってキャッチしたボールは、明らかにゴールラインを割っていた。だが、なんとゴールラインテクノロジー(GLT)が誤作動を起こして機能せず……。結果、ノーゴールの判定となったのだ。
 
 英公共放送『BBC』によれば、プレミアリーグで導入されたGLTを開発している「Hawk-Eye Innovations」は、試合後に「プレミアリーグとシェフィールド・ユナイテッド、そしてこの事件によって影響を受けたすべての方々に素直にお詫びいたします」と発表。今回の事態が、同機能が利用された過去9000試合で初のケースだったことを公表した。

 ただ、再開初戦で起きた"9000分の1"の珍事を捌ききれなかったレフェリーたちには、厳しい指摘も相次いでいる。元イングランド代表MFのジェイミー・レドナップは、英衛星放送『Sky Sports』で次のようにコメントした。

「ゴールラインテクノロジーはパーフェクトとこれまで言ってきたが、ミスがあった。どうして作動しなかったんだ? 普通なら、ゴールラインテクノロジーはパーフェクトなはずなのに、今日は違ったようだ。本来は主審にも見ていてほしいところだがね」

 まさかのミスでゴールを幻のものとされたシェフィールド・ユナイテッドもやるせなさを感じているのだろう。彼らは問題のシーンの直後に、公式ツイッターで"本音"を吐露した。

「マジで?」

 ビデオアシスタントレフェリーなど最先端の技術が取り入れられるようになり、より完璧なジャッジが下されるようになった昨今のサッカー界。だが、プレミアリーグの再開戦では、そんなテクノロジーも"パーフェクト"ではないことを露呈してしまった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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