柴崎岳、“らしさ”見せつけて存在感発揮! 好機を逸したデポルティボは再開初戦をドロースタート

2020年06月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

周囲に刺激を与える働きぶり

アグレッシブなプレーでチームを突き動かした柴崎。勝利に結びつけられなかったが、存在感は存分に発揮した。  (C) Mutsu FOTOGRAFIA

 現地時間6月14日、ラ・リーガ2部の再開マッチとなる第32節が開催され、柴崎岳が所属する20位のデポルティボは、10位のヒホンを本拠地リアソールで迎え撃った。

 降格圏から何とか脱したいデポルティボ。中断明けから勢いをつける意味でも負けられない一戦で、注目の柴崎は3-5-2のボランチの一角でスタメン起用された。

 試合はキックオフ直後から一進一退の攻防が続いた。ボランチで出場した柴崎は周囲とのバランスを見ながら、機を見ては積極果敢に仕掛けてチャンスを演出する。15分にはドリブルで持ち込んでから敵陣深くに走り込んでいた味方に絶妙なスルーパスを供給し、味方FWの決定機を創出した。

 アグレッシブな動きを見せた日本代表MFに刺激されるように、次第にギアを上げていったデポルティボだったが、ラストパスの精度を欠いたこともあり、敵ゴール前での決定機を生み出せない。一方のヒホンも思ったようにパスを繋げられずに苦戦したため、前半はスコアレスで折り返した。

 迎えた後半、デポルティボはいきなりチャンスを迎える。46分、柴崎を起点にした組み立てから右サイドを崩し、最後はボベダがエリア内で絶好機を得たが、狙いすましたシュートはゴール左隅へと外れてしまった。
 
 早々にチャンスを創出したホームチームは、なおも攻勢を続け、アウェーチームを押し込んだが、ラストプレーの精度を欠いてシュートを決めきれない。

 チームの勢いが増すなかで、後半もクレバーなプレーで存在感を放ち続けたのが、柴崎だ。

 流れを読んだボール捌きや果敢なフォアチェックなど、ゲームメイカーとしての"らしさ"を存分に見せつけた日本代表MFは、フル出場を果たして、コンディションの良さを伺わせた。

 その後、互いに相手ゴール前まで攻め込みながらも、両者はフィニッシュの精度を欠き、試合は最後まで得点シーンのないまま、スコアレスドローで決着した。

 流れを掴みながらも、それを活かせなかったデポルティボだったが、1ポイントを積み上げて、降格圏外の18位レアル・オビエドと勝点で並んだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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