ハーフタイムにミスに気づき…
驚きの告白をしたのが、レフェリーのマーク・クラッテンバーグ氏だ。
スペイン紙『Marca』などが伝えたところによると、現在は中国で笛を吹くイングランド人審判は、英紙『Daily Mail』のコラムの中で、自身が主審を担当した2015-2016シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝で「誤審があった」と認めたのだ。
ミラノのサン・シーロで開催された、レアル・マドリーとアトレティコ・マドリーのダービー決戦。問題となったのは開始15分、マドリーが先制点を挙げたシーンだ。
トニ・クロースのFKをガレス・ベイルがヘッドでそらし、セルヒオ・ラモスが身を投げ出すようにして押し込んだゴールシーンで、ベイルが触った時点でS・ラモスがオフサイドポジションにいたという。当時はまだVAR(ビデオアシスタントレフェリー)が導入されていないため、試合はそのまま続行。記事によれば、審判団はハーフタイムに映像をチェックし、副審がオフサイドを見逃していたのに気づいたという。
驚きの告白はこれだけでない。後半に入り、マドリーのCBペペがペナルティーエリア内でフェルナンド・トーレスを倒したシーンでアトレティコにPKを与えると、ファウルを犯したポルトガル代表DFが「絶対にファウルじゃない、マーク」と猛抗議をしてきた。そこで、クラッテンバーグ氏が「君たちの1点目は入るべきじゃなかった」と伝えると、「ペペは黙った」という。
数々のビッグゲームを捌きながら、物議を醸すことも少なくなった名物審判は、このやり取りについてこう語っている。
「人々には奇妙に聞こえるかもしれない。2つのミス(で調整するようなことは)は正しくなく、レフェリーはそのように考えないからだ。しかしプレーヤーはそれで納得する。ペペがこの状況を受け入れると分かっていた」
結局、このPKはアトレティコのエースだったアントワーヌ・グリエーズマンが失敗。79分にヤニック・カラスコのゴールで追いつかれたものの、PK戦の末に勝利したマドリーが、11回目の欧州制覇を成し遂げたのだった。
ただ、アトレティコ側からすれば、当然「あのS・ラモスの先制弾がなければーー」と言いたくもなるだろう。この告白は物議を醸すかもしれない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
スペイン紙『Marca』などが伝えたところによると、現在は中国で笛を吹くイングランド人審判は、英紙『Daily Mail』のコラムの中で、自身が主審を担当した2015-2016シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝で「誤審があった」と認めたのだ。
ミラノのサン・シーロで開催された、レアル・マドリーとアトレティコ・マドリーのダービー決戦。問題となったのは開始15分、マドリーが先制点を挙げたシーンだ。
トニ・クロースのFKをガレス・ベイルがヘッドでそらし、セルヒオ・ラモスが身を投げ出すようにして押し込んだゴールシーンで、ベイルが触った時点でS・ラモスがオフサイドポジションにいたという。当時はまだVAR(ビデオアシスタントレフェリー)が導入されていないため、試合はそのまま続行。記事によれば、審判団はハーフタイムに映像をチェックし、副審がオフサイドを見逃していたのに気づいたという。
驚きの告白はこれだけでない。後半に入り、マドリーのCBペペがペナルティーエリア内でフェルナンド・トーレスを倒したシーンでアトレティコにPKを与えると、ファウルを犯したポルトガル代表DFが「絶対にファウルじゃない、マーク」と猛抗議をしてきた。そこで、クラッテンバーグ氏が「君たちの1点目は入るべきじゃなかった」と伝えると、「ペペは黙った」という。
数々のビッグゲームを捌きながら、物議を醸すことも少なくなった名物審判は、このやり取りについてこう語っている。
「人々には奇妙に聞こえるかもしれない。2つのミス(で調整するようなことは)は正しくなく、レフェリーはそのように考えないからだ。しかしプレーヤーはそれで納得する。ペペがこの状況を受け入れると分かっていた」
結局、このPKはアトレティコのエースだったアントワーヌ・グリエーズマンが失敗。79分にヤニック・カラスコのゴールで追いつかれたものの、PK戦の末に勝利したマドリーが、11回目の欧州制覇を成し遂げたのだった。
ただ、アトレティコ側からすれば、当然「あのS・ラモスの先制弾がなければーー」と言いたくもなるだろう。この告白は物議を醸すかもしれない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部