「予想外に刺されたけど、好き…」「間違いながら学んだ」 舌戦のキエッリーニとバロテッリが“直接対決”で和解!

2020年05月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

イタリアのテレビ番組で“対面”

代表でのいざこざを綴ったキエッリーニ(左)の自伝キッカケで騒動となったバロテッリ(右)。この二人が面と向かって語り合った。 (C) Getty Images

 自伝での糾弾を巡る舌戦が尾を引くことはなさそうだ。

 5月12日、ユベントスのジョルジョ・キエッリーニとブレッシャのマリオ・バロテッリが、イタリアのテレビ番組「Le Iene」に出演。キエッリーニが自伝で「ネガティブな人間」と記し、バロテッリが直接言わなかったことを批判した件に言及した。

 番組に自宅を訪問されたバロテッリは、キエッリーニにユニホームを贈るように提案され、「予想外に後ろから刺されたけど、いずれにしても君のことは好きだ。抱擁を」と書いてプレゼント。

 そのユニホームを受け取ったキエッリーニは、「嬉しいサプライズだ」と返答。番組の仲介でバロテッリとテレビ電話で"対面"を果たした。

 バロテッリが笑顔で、「オレじゃなくて君が騒動を起こすなんて初めてのことだね」と話すと、キエッリーニは「うらやましかったのさ! 人生は間違えて良くするものだ」と返している。

 番組から「和解したか」を問われると、バロテッリは「争ってなんかいなかった」と強調。キエッリーニは「衝突はあったけど、言わなきゃいけないことがあった。マリオ、あとで直接言う」と述べた。

「迷ったが、何も言わないのは良くなかった。偽善で間違いだと思った。すべてひっくるめて背負う」
 

 2013年のコンフェデレーションズカップでキエッリーニを憤慨させたことについて、バロテッリは当初覚えがないと話したが、「ブラジル戦でのことだ」と言われると思い出した様子で、「深刻なことじゃなかった」と話した。

「(自伝での発言に)反論したのは、まさかジョルジョからと言われると思っていなかったからだ。オレはネガティブな人間ではなく、いつも冗談を言っているということだよ。反論したのは君のことが好きだからなんだ。興味がなければ反論もしなかった」

 バロテッリから「この本の出版は5年後じゃダメだったのか?」と聞かれると、キエッリーニは「オレは年寄りすぎる。もう少しでやめるんだぞ!」と返答。逆に、次に本を出版するように提案すると、バロテッリは「長くなりすぎるからダメだ」と笑った。

 番組の最後に、キエッリーニが「自伝をプレゼントする」と伝えられたバロテッリは、「オレのところは破っておいて」と笑顔でジョーク。これにキエッリーニは自伝に「マリオへ」とメッセージを送った。

「間違いながらオレは学んだ。毎日学び続ける。君の幸運を祈るよ。早くピッチで会えるように!」

 まだ今後イタリア代表で一緒にプレーするかもしれない両選手だけに、自伝での発言をきっかけに関係が悪くなることが心配されたが、キエッリーニはバロテッリと来年のEUROに出場するのは「問題ない」とも強調した。ロベルト・マンチーニ監督は安心したのではないだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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