「ピピは興奮を引き起こす!」マドリーの“金の卵”中井卓大に英紙が脚光! 「日本の注目すべき1人」

2020年05月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

“コロナ禍”でマドリーの育成は一変する?

その将来を嘱望されている中井に英紙が言及した。 (C) SOCCER DIGEST

 マドリーのフベニールC(主に2003年生まれで構成)に所属する16歳の"ピピ"こと中井卓大。その存在は、スペインのみならず欧州各国のメディアからも注目を集めている。

 現地時間5月9日、英紙『Daily Mail』は、新型コロナウイルスの影響によって各クラブの育成の重要性が増していると報道。そのうえで、これまでにアルバロ・モラタ(現A・マドリー)やファビーニョ(現リバプール)、ダニエル・パレーホ(現バレンシア)といった数多くの下部組織出身者を売却してきたマドリーの育成システムが一変すると綴った。

「ここ数年、マドリーの財政状態が比較的に良好なのは、自前で育てた選手を売却しているおかげだった。しかし、新型コロナウイルスで活動停止後、ラ・リーガの全クラブにとって新たな財務状況が見え始めたなか、クラブのユースシステムは財務的に大きな重要性を持つ。今後10年間、マドリーは稼ぐどころか、節約することになるかもしれない」

"コロナ禍"によって、より育成が重宝されることを強調した同紙は、レンタル組を含めてマドリーが抱えている"金の卵"を紹介した。

「クラブのレジェンドであるラウールが監督を務めているマドリーBは3部から2部に昇格するために奮闘している。そこにレンタル中のウーデゴーやハキミらが戻ってくれば、かなりの戦力層になる。今年1月には、U-23ブラジル代表のヘイニエルも加わり、興味深いものとなっている。

 そんな若手の発掘をしているのは、スカウト部長のジュニ・カラファットだった。高い評価を得ている才能判定人は、近年ではロドリゴ、ヴィニシウス・ジュニオール、ウーデゴー、タケフサ・クボ、フェデリコ・バルベルデらの獲得にも貢献した」
 
 同紙はさらに下のカテゴリーにいる有望株として、中井について触れている。

「ミゲル・グティエレスは19歳以下のキャプテンであり、トップクラスの左サイドバックになる可能性を秘めている。17歳以下のカテゴリーでは、"ピピ"としても知られるタクヒロ・ナカイが、多くの興奮を引き起こしている。日本からやってきた彼も注目すべき選手だ」

 現在、順調にステップアップをしている中井。そんな彼が、将来、久保と共に白いユニホームを着て同じピッチに立つ日は、訪れるのだろうか――。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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