香川真司は1部昇格決定でも放出へ!? スペイン紙がサラゴサの“懐事情”と注目の移籍候補を報道

2020年05月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「カガワは決して余裕のないサラゴサにとって…」

念願のスペインでプレーを続けている香川だが、本領を発揮しているとは言い難い。 (C)Mutsu FOTOGRAFIA

 新型コロナウイルスの影響によって、各国リーグが中断や打ち切りを余儀なくされるなか、各チームは今夏の移籍市場における戦略を水面下で準備し続けている。その動きは欧州でプレーする日本人選手の去就にも影響を及ぼしそうだ。

 現地時間5月6日、スペイン紙『AS』は、ラ・リーガ2部のサラゴサに所属する日本代表MFの香川真司が、今シーズン終了後にアメリカかカタールのクラブに移籍する可能性を報じた。

 昨夏に自身の念願でもあったスペイン挑戦を叶えた香川だったが、コンディションが万全ではなく、昨年11月に若手スペイン人FWのハビ・プアドが加入したこともあってプレー時間が減っている。

 その香川について、同紙は、サラゴサとの現行契約に「昇格すれば自動的に1年契約が更新される」という特記条項が記されており、「カガワはサラゴサでとても快適さを感じ、来シーズンも続けていく意向だ」と伝えている。

 だが、条項で定められた自動更新が行使された場合には、給与が3倍に引き上げられるため、中断前までの国内リーグ23試合でわずか2得点しか挙げられていない31歳は、「決して余裕のないサラゴサにとって負担になりうる」というのだ。
 
 さらに最大1800万ユーロ(約21億6000万円)というサラリーキャップにより、高額な選手を雇えない事情もあり、サラゴサは給与の上がる香川の放出を決断するかもしれない。そうなった場合に候補となるのが、アメリカとカタールだと『AS』紙は伝えている。

 さらに、アメリカからは今年1月の移籍市場でもコロラド・ラピッズとシンシナティFCからオファーが舞い込んだと報じている。

 現在スペインのサッカー界は、6月以降のリーグ再開に向けて動き出しているが、まだ目途は立っていない。打ち切られた場合には、31節終了時点で自動昇格圏の2位につけるサラゴサの1部昇格が決定するかどかもまだ未定だ。記事は、「昇格が決まれば、今のカガワの退団は必然だ」と伝えてもいるが、その去就はどうなるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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