• トップ
  • ニュース一覧
  • 森保ジャパン再検証――若手抜擢に収穫も監督“兼任”は限界か…五輪&最終予選へ、求められる日本協会の決断

森保ジャパン再検証――若手抜擢に収穫も監督“兼任”は限界か…五輪&最終予選へ、求められる日本協会の決断

カテゴリ:連載・コラム

元川悦子

2020年05月03日

2列目に若手トリオ、最終ラインに冨安を抜擢。基盤の構築はポジティブに捉えたい

日本代表は今後いかなる方向へ向かうのか。写真は左上から時計回りに、吉田麻也、森保一監督、南野拓実、久保建英、柴崎岳、大迫勇也。写真:サッカーダイジェスト

画像を見る

 2018年9月の新生日本代表発足から1年半の歩みをポジションごとに振り返り、再検証してきたこの企画。最終回は森保一監督のチームマネージメントにスポットを当てる。2002年日韓ワールドカップで日本を史上初のベスト16へと導いたフィリップ・トルシエ(現U-18ベトナム代表)以来のA代表・五輪代表兼任監督となった指揮官への期待は大きく、当初は「トルシエ時代のように世代交代が一気に進むのではないか」という前向きな声も多かった。

 実際、2018年ロシア・ワールドカップまでのA代表は、2010年南アフリカ・ワールドカップから軸を担っていた川島永嗣(ストラスブール)、長谷部誠(フランクフルト)、本田圭佑(ボタフォゴ)、岡崎慎司(ウエスカ)ら30代の選手たちに依存しがちだった。

 就任会見でも「日本代表の勝利のために、世代交代を進め、世代間融合を図らなければいけない」と森保監督自身も真っ先に強調。その言葉通り、初陣のコスタリカ戦(吹田)で堂安律(PSV)、南野拓実(リバプール)、中島翔哉(ポルト)の3人を2列目に抜擢した。その3人がいきなり鮮烈なインパクトを残し、日本の攻撃を活性化したことから、指揮官の評価も急上昇。さらに10月のパナマ戦(新潟)でA代表デビューさせた冨安健洋(ボローニャ)も一角に加わり、「世代間融合」が一気に進んだと見られた。

 2019年アジアカップも長友佑都(ガラタサライ)や吉田麻也(サンプドリア)ら実績ある面々とロシアを経験した大迫勇也(ブレーメン)、柴崎岳(デポルティボ)や遠藤航(シュツットガルト)ら中堅、堂安、南野ら若手をミックスさせたチームで臨み、優勝こそ逃したものの、一定の成果を残した。新体制発足から半年も経たないうちにチームの基盤を築き上げたことは、ポジティブに捉えていいだろう。
 
【関連記事】
森保ジャパン再検証<攻撃的MF編>“三銃士”を軸に定位置争いは大混戦!長友絶賛のスピードスターには決定力も
森保ジャパン再検証<ボランチ編>指揮官が絶大な信頼を寄せる柴崎岳。依存度が高まるなか理想の組み合わせは?
森保ジャパン再検証<FW編>カタール行きの鍵を握る“大迫依存症”からの脱却…解決策のキーマンは?
【W杯アジア予選を突破した日】南ア行き決定の試合後、本田圭佑は言った「持ってるよな、あいつ」
【セルジオ越後】ジーコ批判の真実と「辛口」評論家と言われて日本人と日本のメディアに思うこと

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ