「人間のモルモットではない」「クソ野郎」ドログバやエトーがアフリカでのコロナワクチン“実験論”を痛烈批判!

2020年04月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

元セネガル代表FWも激怒

アフリカ・サッカー界を牽引してきたエトー(左)とドログバ(右)が怒りの声をあげた。(C) Getty Images

 世界中がコロナ禍に苦しむなか、アフリカのレジェンドたちが怒りの声をあげている。

 スペイン紙『AS』などが伝えたところによると、事の発端は、4月2日に放送されたフランスのテレビ番組で、2人の医師がこんなやり取りをしたことだ。

 パリのコーチン病院のジャン・ポール・ミラ教授が「物議を醸すかもしれないが、新型コロナウイルスのワクチンはアフリカで試すべきではないか? 彼らはマスクも治療法も、蘇生法もない」と尋ねられた、フランスの国立医学研究所のカミー・ユロヒ教授は答えた。

「その通りだ。真剣に検討している。BCGワクチンもアフリカで(効果を)研究することを考えている」
 
 これに猛反発したのが元コートジボワール代表FWのディディエ・ドログバだ。自身のツイッターにこう綴っている

「こんなことを未だに言い続けなければならないなんて、信じられない。アフリカはテストラボではない。卑劣で、誤った、人種差別的な考え方を明確に非難したい」

「世界経済を急落させ、世界中の人々の健康を破壊しているこの狂気のウイルスから身を守ろう。 アフリカの人々を人間のモルモットにしないでくれ!それは絶対に許さない」

 元セネガル代表FWのデンバ・バ(現イスタンブール・バシャクシェヒル)も、「白人は自分たちが優れていると信じ、人種差別や愚かな行為が当たり前になっている」とSNSに投稿し、痛烈に批判した。

 このツイートに反応したのが、ドログバと並ぶアフリカ・サッカー界の英雄である元カメルーン代表FWのサミュエル・エトーだ。「クソ野郎」とコメントを書き込み、2人の医師をこき下ろしている。

 レジェンドたちの怒りの声は、アフリカでワクチンを試用するという意見に影響を及ばすのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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