J2群馬、主軸センターバックの新型コロナ陽性を公表 「申し訳ない気持ちでいっぱい」と本人は思いを吐露

2020年04月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

26日から発熱と倦怠感を訴える

新型コロナウイルス感染症の陽性判定を受けた舩津。本人はしっかりと予防に努めていたという。(C) J.LEAGUE PHOTOS

 J2のザスパクサツ群馬は4月1日、所属するDF舩津徹也がPCR検査の結果、新型コロナウイルス感染症の陽性反応の判定が出たことが確認されたと公表した。Jリーガーとしては、30日に陽性判定が出た酒井高徳に続き2例目となる。

 クラブは舩津の経過及び症状を次のように報告している。

【3月26日(木)】
同日夜に発熱感と倦怠感を覚える。

【3月27日(金)】
朝の体温測定で37.1℃の発熱と倦怠感があったためトレーニングを欠席。18:30時点での体温は38.3℃まで上昇。

【3月28日(土)】
起床時点での体温は37.6℃。12:00頃にチームドクターの勤務する群馬県内病院にて受診。夕方時点での体温は37.4℃。

【3月29日(日)】
起床時点での体温は36.9℃。夕方時点での体温は37.1℃。倦怠感が残る。

【3月30日(月)】
起床時点での体温は36.5℃まで低下。倦怠感が少し残り、喉が痛く痰が少し絡む症状。チームドクターに相談し、11:00頃に群馬県内の病院にてPCR検査を受ける。夕方時点での体温は36.8℃。

【3月31日(火)】
起床時点での体温は36.5℃。同日22:00頃PCR検査の結果、陽性判定。

【4月1日(水)】
本日起床時点での体温は36.6℃。

 クラブによれば、舩津は現在、容態は回復傾向にあるものの、拡散防止の観点から本日より当面の間トップチームの活動は停止。自宅待機となるという。また、現状で新型コロナウイルス感染症や風邪の症状などを訴える選手、スタッフはいないが、保健所の指導のもと、濃厚接触者の特定等をして拡散防止に努めていく方針。さらに「行政の協力を仰ぎながらトレーニングで使用した施設の消毒等を実施いたします。今後の詳細なスケジュールや調査結果については適切なタイミングで公表いたします」としている。

 舩津はクラブ公式サイトを通じて、以下のコメントを発表している。
「今回はファン、サポーターの皆様、クラブ関係者様、スタッフ、全選手、その家族や友人、関わる全ての方々にご迷惑とご不安をかけしてしまい、本当に申し訳ありません。
コロナウイルスは、ニュースで毎日目を通してきて、一人の人間として、サッカーに関わる者として、できる限りの予防、対策をしてきました。
しかし、今回このようなことになり、周りにどれだけの迷惑がかかるのか計り知れず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
今は他の方々に感染が拡大していないことを心から願うしかできないです。
重ね重ねではございますが、多くの方々にご不安やご心配をおかけしてしまっていることを心からお詫び申し上げます。
大変申し訳ございません」

 舩津は昨季、群馬のJ2昇格に貢献した主軸の一人で、渡辺広大とともに最終ラインを統率。今季も3年ぶりにJ2の舞台を戦う群馬の守備陣を支える活躍が期待されている。サッカー界にも徐々に広がりつつあるコロナ禍の波。舩津の早期回復を願うとともに、さらなる感染拡大の防止に努めたいところだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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