「厳罰は免れない!」セルタFWがクラブに無断で厳戒スペインからデンマークへ2800キロ大移動!

2020年03月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

東京から香港までの距離を26時間で走破

突然の長距離帰省で物議を醸しているシスト。これまでも問題行動が指摘されてきたという。(C)Getty Images

 ラ・リーガ1部のセルタに所属するFWピオーネ・シストが驚きの規律違反を犯して矢面に立たされている。

 スペイン紙『as』や米ネットワーク『ESPN』などが伝えたのは、シストが敢行した「2800キロ移動」だ。目下、スペイン国内は4月11日まで外出禁止令が出されている。そんななかでデンマーク代表FWは、2週間に及ぶ自宅待機を経て、厳戒態勢下のスペインをクルマで脱出。なんと自宅のあるビーゴから故郷コペンハーゲンまでの2800キロを26時間かけて走破したというのだ。

 距離で言えば、単純計算で東京から香港まで運転したことになる。しかも26時間をノンストップで運転しても平均時速100キロオーバーと、かなりのハイスピード移動だ。ちなみにスペイン国内におけるコペンハーゲンまでのフライトはすべてキャンセルされていた。

 いただけなかったのは、クラブに無断で強行した点である。シストはクラブ関係者へ一方的にメールで自宅を離れる旨を伝えたのみで、許可はいっさい得ていない。所在を明らかにしたのもコペンハーゲンに着いてからで、この一連の身勝手な振る舞いがクラブ側の逆鱗に触れたのだ。

『as』紙は「ルールを破ったシストは厳罰を免れないだろう。クラブ側は内々で処分を決定するとしており、給与カットや出場停止などのペナルティーが検討されている」と記した。さらに同紙は「シストのピッチ外での問題行動は今回が初めてではない。昨年5月には21日間フルーツしか食さない極度のダイエットを続けて、そのときもクラブから厳重注意を受けている」とした。

 
 現在25歳のシストは生後2か月でウガンダからコペンハーゲンへ家族で移住。ミッティランで頭角を現わし、2016年7月にセルタへ移籍した。2019-20シーズンはここまで公式戦21試合に出場して4得点を挙げている。

 なお、シストを除くセルタの選手たちはいまでもすべて、自宅待機を続けているという。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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