「もちろん、プレーを続けたいが…」長谷部誠のキャリアにも新型コロナの脅威が迫る? ドイツ紙が懸念を示す

2020年03月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

フランクフルトとの契約は20年6月末で終了

長谷部は20年6月末までの契約となっている。 (C) Getty Images

 新型コロナウイルスの影響でヨーロッパの各国リーグが延期され、ドイツ1部のブンデスリーガも中断している。

 長谷部誠と鎌田大地が所属するフランクフルトは先日、ふたりの選手に陽性反応が出たと発表。現在はクラブハウスを閉鎖し、すべての選手やスタッフが自宅隔離(自宅待機)中だ。

 そんななか、ドイツ紙『BILD』は、長谷部について、「コロナがあなたのキャリアを終わらせるのか、ミスターハセベ」とタイトルを打ち、その去就に注目している。

 というのも、長谷部とフランクフルトの契約は今年6月末までとなっている。同紙によれば、現時点では新たな契約が結ばれた様子はないという。

「ハセベはフランクフルトで人気選手のひとりであるこのは間違いない。にもかかわらず、厳しい状況にある。
 
 現在は自宅にいて、有酸素運動ができるトレーニングをしながら、家族との時間を過ごしている最中だ。36歳のベテランプレーヤーの契約は、20年6月末に終了する。長谷部はもう1年契約を延長するように働きかけるアピールの場を失い、新型コロナウイルスの影響を受けているクラブが、新契約を結ぶか疑わしい状況も否定できない。万が一、ここでドイツでの長いキャリアが終わりになるようなことになれば、それはどれだけの苦境だろうか」

 そうした事情を踏まえ、同紙は「ハセベがヨーロッパの別のクラブに加入する可能性は低い」としたうえで、長谷部本人に「もしここでキャリアを終えることになったら、どうするのか?」と問いかけたようだ。そして長谷部はこう答えたという。

「それもまた人生だと思う。まだ何も分からないし、今の時点で将来がどうなるかもわからない。ただ僕らはいま、何もできず、状況を変えることはできない。もちろん、プレーを続けたい気持ちは持っている。だが、まず第一に、いまこのウイルスのさらなる拡散を防ぐことが第一だと思う」

 そう答えた長谷部は、今大切なことは彼自身のキャリアではないと強調し、「最も重要なことは、誰もが健康を保ち、体調に気を付けること。それ以外にはない」とコメント。その言葉に、献身的な姿勢が現われていたと記事は綴っている。

 このままプレーできないまま、フランクフルトとの契約切れを迎えてしまう可能性もあるのか。そしてその時に、ベテランMFはどんな決断を下すのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事