クーマン、バルベルデ退任後のバルサ電撃就任を断っていた! 一体なぜ?「私に連絡があったが…」

2020年03月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

今のバルサをどう見ている?

オランダを率いるクーマンはバルサからの誘いにも応じなかったという。 (C) Getty Images

 クラブの黄金期を知るレジェンドは、古巣からの打診を受け入れなかった。

 今年1月、バルセロナはエルネスト・バルベルデ前監督を解任した時に、クラブOBで、現在はオランダ代表を率いるロナルド・クーマン監督に就任を打診していたようだ。スペイン紙『Marca』のインタビューで、当人が明かしている。

 90年代のバルサ黄金期を知るクーマンは、「彼らから連絡があったが、ノーと断った。私の国の代表チームに対する責務があった。大会(EURO2020)の3カ月前にオランダ代表を離れることはできない」と振り返り、さらに、当時のバルサを率いるのはリスキーと考えたからかと問われると、「違う。タイミングが悪かった」と答えた。

「バルセロナは常に重要な勝利を挙げられるクラブだ。とても優れた選手たちがおり、最高の選手たちを獲得できる選択肢がある。仕事がない時だったら、だれだってバルサ(の監督)をやりたいだろう。

 どんな時期や状況かは重要じゃない。私はバルセロナでサッカー選手として最高の時代を過ごした。街のことが大好きだ。だから、いつかバルサの監督になれることを願っている」

 最終的にキケ・セティエンを新たな指揮官に選んだバルサの現在を、クーマンはどのように見ているのか。高いポゼッションが得点につながっていないとの見方もあるなかで、オランダ人監督は「チャンスを2、3回しかつくれなければ、ポゼッション率は重要じゃない」と持論を説いた。

「ナポリとのアウェーゲームは難しい。多くの選手で守りを固めていたから、こじ開けてチャンスをつくるのは大変だ。特に必要なのは、スピードのある選手だね。ヴィニシウス・ジュニオールがバルサにどれほど問題を生んだか。

 中盤の選手たちはタイプが同じだ。アンス・ファティがそのスピードでとてもうまくやったのを見たが、彼のような選手が必要だよ。ほかの選手たちはボールを受けるためにプレーしているからだ」

 欧州サッカー連盟(UEFA)が、今夏に予定されていたEURO2020の開催を1年延期したことで、クーマンが近くバルサを率いることはないと思われる。しかし、現役時代にブラウグラーナ(バルサの愛称)の一員として活躍した名手が指揮を執ることになった場合、どのようなバルサとなるのか――。興味は尽きない。

構成●サッカーダイジェストWEB編集部

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