「熱がどんどん高くなって…」新型コロナ感染のフィオレンティーナFW、発症時の体験を明かす

2020年03月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

現在は自宅隔離中

フィオレンティーナで最初の感染者となったヴラホビッチ。((C) Getty Images

 新型コロナウイルスの影響で、イタリアでは、セリエAなどスポーツイベントは4月3日まで中断されている。

 そのセリアAのフィオレンティーナは3月13日、セルビア出身のFWドゥシャン・ヴラホビッチに同ウイルスの陽性反応が出たと発表。翌14日にも、イタリア代表FWのパトリック・クトローネ、アルゼンチン代表DFのヘルマン・ペセーラ、トップチームに勤務する理学療法士が感染していることが判明した。

 ヴラホビッチは現在自宅隔離中だが、現地メディア『Foootball ITALIA』によれば、14日に自身のインスタグラムでライブ配信を行ない、新型コロナウイルスの発症を疑った際の体調の変化を明かしたようだ。

「自宅で眠っていたら、熱で汗まみれになって目が覚めた。体温を測ったら、37度だったので、薬を飲んで、クラブに電話をした。その後、熱がどんどん高くなっていって、夕方には39度になったので、病院に行った。こんな悪い状態になるとは思っていなかったけれど、今は身体を休めているから心配ない」
 

 イタリアでは新型コロナウイルスの感染者が2万人を超え、死者も1400人を超えた(15日付け当局発表)。健康な人々も感染を避けるために自宅待機が推奨されている。ヴラホビッチも「当局の言うことには従うべきだ」と発言したという。
 
「今、僕にできることはしっかりと休むことだけだ。14日後には隔離機関が終わる。人から離れる必要があるんだ。チームメイトには会っていないけれど、彼らは大丈夫だと思う」

 そして最後に、ファンに向けてこんなジョークも飛ばしたという。

「これは(フェデリコ・)キエーザにとっては待望の休暇だと思うよ! 彼はいつも小さな部屋でゲームに夢中なんだ。今はFIFAに夢中で、自分ではないプレーヤーを操作して楽しんでる。僕はFIFAで彼に勝ったためしがないんだ。ポル・リローラも同じゲームにハマっているから、(オンラインで)対戦しているかもね」

 ひとまず元気そうな様子をファンに見せた20歳。当事者のリアルな肉声は、「自宅療養を促す選手として力強いもの」(『Football ITARIA』)になることだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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