「大変苦しい決断でした…」元神戸、ダビド・ビジャがSNSで日本でのサッカー教室の延期を発表。動画で子供たちに謝罪

2020年02月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「困難な状況にある皆様へ愛とエールを」

日本で開催予定だったサッカークリニックを延期すると発表したビジャ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 2月29日、元スペイン代表で、昨季ヴィッセル神戸で現役を引退したダビド・ビジャが、自身のツイッターを更新し、予定していたキッズクリニックの延期決定を動画で発表し、謝罪した。

 ビジャは、スペイン代表で99試合・55得点の歴代最多得点記録を持つサッカー界のレジェンドだ。昨年、神戸で初めてJリーグのピッチに立ち、シーズン終了後に約20年間の現役生活にピリオドを打った。

 そんな彼は、「DV7サッカーアカデミー」という自身のサッカー教室を、2015年よりスペインをはじめとする世界7か国に展開。日本でも定時開催でのスクールを行なっていたのだが、3月7、8日に開催を予定していたクリニックの延期決定を、自身のツイッターに投稿した動画内で報告した。

 公開した動画でビジャは、延期の理由について、「今回の状況を踏まえると、この段階で私のクリニックを行なうべきではないこと、日本全国の小中高臨時休校要請、Jリーグなどすべての試合が延期されたことにより、大変難しい決断に至りました」と、各国で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響を考えた上で、やむを得ない措置であったと説明した。
 

 また、楽しみにしていた子どもたちにも謝罪の意を表明。自身にとっても苦しい決断だったと心の内を明かした。
 
「このクリニックを待っていたすべての方々に、心よりお詫び申し上げます。この決断を受け入れることが難しいことも理解しています。また、僕にとっても大変苦しい決断でした。日本の子どもたちと一緒にサッカーを楽しみたかったのが本音です」
 
 さらに動画の最後には、「困難な状況にある皆様へ愛とエールを送らせてください。強い気持ちで状況が良くなることを信じ頑張りましょう」と呼びかけ、「愛情をこめて」と締めくくった。

 政府から、「今後1、2週間が感染拡大に進むか、収束するかの瀬戸際である」との声明が発表され、この期間の様々なスポーツ、イベント等の中止、延期、さらに全国の小中高に臨時休校の要請が出るなど、感染拡大防止の影響が国内各地に広がっている。ビジャが率いるサッカースクールも、こうした社会情勢のなかで延期を余儀なくされた格好だ。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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