「悪夢だ」「プレミアの汚点め」ユナイテッドDFマグワイアの“股間蹴り”は自然なリアクションか否か? 現地では非難の声が続々

2020年02月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

マグワイア本人は「意図的でない」と否定も…

マグワイア(中央)とパチュアイの問題のシーンは現地でも賛否両論を巻き起こしているようだ。 (C) Getty Images

 現地時間2月17日に行なわれたプレミアリーグ第26節で、マンチェスター・ユナイテッドはチェルシーを2-0で下し、アウェー戦で貴重な勝利を手にした。

 アントニー・マルシアルの先制点に続き、2点目を決めたのは、ユナイテッドのイングランド代表DFハリー・マグワイアだ。だが、マグワイアに対しては、21分に見せたあるプレーによって、非難が集中している。

 該当のシーンで、マグワイアはチェルシーのFWミチ・バチュアイと激しく競り合いながら併走。最終的には、どうにかボールをクリアしつつ、マグワイアはサイドライン際に倒れ込んだ。

 しかし、その後が問題だった。仰向けに倒れたマグワイアは両足が宙に浮いた状態になり、後ろから駆け付けたパチュアイの股間に、マグワイアの右足が入ってしまう。パチュアイはもんどりうって倒れ込むと、現場がちょうどチェルシー側のベンチの目の前だったこともあり、青のジャンパーを着たスタッフたちは、総立ちで審判に抗議した。

 しかし審判はこれにカードを出さず、マグワイアはお咎めなし。66分には試合を決定づける2点目を決める活躍で、勝利に貢献した。

 試合後、英スポーツチャンネル『Sky Sports』の取材に応じたマグワイアは「(バチュアイが)自分の方に、倒れてくると思った。あれは自然なリアクションだ。意図的ではない」と語ったという。

 一方、この試合でオリビエ・ジルーらのゴールが2度も取り消されたチェルシーのフランク・ランパード監督は、試合後の会見でこのように述べている。

「あの判定は、試合を左右する重要な判定だったと思う。明らかにゲームを変えた、間違った判断だ。マグワイアはレッドカード(退場)であるべきだった」

 また、現地サッカーファンからも非難の声が続々と上がっている。ユナイテッドのサポーター間では庇う声も上がっているが、「なんて悪夢」「プレミアの汚点め」「あれが自然であるもんか。なぜわざわざ足先を伸ばした?」「愚鈍な審判とVARは常に試合を台無しにする。本当にグッジョブ、最高だ」など、マグワイアの行為に対しては否定的な意見が共感を集めているようだ。

 ユナイテッドのオレ・グンナー・スールシャール監督は「マグワイアの働きは素晴らしかった」と擁護しているが、意図的のようにも見える行為への非難の声は、しばらくやみそうにない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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