「彼は来たがっていたが…」新型コロナウイルスの影響で合流できず…。ユナイテッド新戦力FWイガロ、デビュー遠のく?

2020年02月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

マンU指揮官もガックリ

マンUが緊急補強したイガロ。だが、思わぬ形で合流が遅れることになった。 (C) Getty Images

 プレミアリーグにようやく訪れたウィンターブレイクを活かそうと、オレ・グンナー・スールシャール監督率いるマンチェスター・ユナイテッドは、温暖なスペインの地でキャンプを行なう。

 だが、冬のマーケット最終日に加入したオディオン・イガロが、大事なキャンプに帯同することができなくなった。理由は、世界的な拡大が続いている新型コロナウイルスだ。

 イガロは上海申花からユナイテッドに加わった。しかし、2月8日、ユナイテッドは、「中国における現状のため、イガロはスペインに同行しないと決まった」と発表した。直近14日以内の中国滞在者に対する入国制限が厳しくなり、イガロがスペインからイギリスに戻れなくなる恐れがあるからだ。
 

 スールシャール監督は、「オディオンはマンチェスターに残る。中国から来て14日以内だからだ」と話している。

「中国での状況のため、彼が国を離れたら、再びイングランドに戻ることが許されるのか確実じゃない。だから、ここに残ってパーソナルコーチとの個別メニューのトレーニングをする。彼の家族もイングランドに馴染めるだろう。それ自体はプラスだ。

 もちろん、彼はみんなと来ることを望んでいた。チームメートたちのことを知りたかっただろう。だが、(入国制限が厳しくなった場合の)リスクを冒したくない」

 情報筋の話として、アメリカのスポーツ専門局『ESPN』が伝えたところによると、キャンプで新天地に溶け込む機会を失ったイガロは、17日のプレミアリーグ次節チェルシー戦に出場しない見込みという。その場合、デビューは23日の本拠地オールド・トラフォードでのワトフォード戦になるようだ。

 デビューまで3週間という時間は、今季末までのレンタルで加入したイガロにとって小さくない。思わぬかたちで出遅れた新アタッカーは、ユナイテッドで結果を残せるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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