“ローマの伝説”トッティがファンの現主将放出要望に「いいね」! 物議を醸す大炎上騒動はなぜ起きた?

2020年01月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

フロレンツィへの当てつけか?

ロマニスタからバッシングを受けることも少なくないフロレンツィ(右)に対し、トッティ(左)の公式SNSが起こした行動が物議を醸している。 (C) Getty Images

 元イタリア代表FWのフランチェスコ・トッティが、ローマ主将の放出を求めるファンの声に「いいね」をしたとなれば、騒ぎにならないはずがない。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』や『Corriere dello Sport』によると、1月6日にそんな事態が起きていたようだ。

 トッティとダニエレ・デ・ロッシの退団を受け、キャプテンマークを引き継いだアレッサンドロ・フロレンツィ。しかし、28歳のイタリア代表DFは一部のサポーターから批判を浴びるなど必ずしも関係が良好ではない。加えて、今シーズンはパウロ・フォンセカ監督から一時スタメンの座を外されてもいる。

 ローマは1月5日に本拠地オリンピコで開催されたトリノ戦で敗れた。チームが2020年初戦を落とし、ロマニスタたちがフラストレーションを溜め込むなかで、ローマの公式SNSにはフロレンツィ放出を求めるサポーターのコメントが寄せられた。それ自体はよくあることなのだが、そこにトッティのインスタグラム公式アカウントが「いいね」をしたのである。

 トッティは以前からフロレンツィに対して微妙な発言を残していた。

 幹部職を退いてローマを退団することを発表した会見で、「ロレンツォ・ペッレグリーニこそ、ロマニズムの真の継承者だ」と口にした。この発言はペッレグリーニを評価するコメントであると同時に、フロレンツィへの当てつけとの見方もある。

 そうした過去の騒動もあっただけに、今回の「いいね」騒動はより注目を集めた。地元メディアによると、サポーターの間では賛否両論があるようだ。

 いずれにしても、「いいね」はその後取り消され、トッティは公式ツイッターで、「フロレンツィに対する悪意あるコメントに『いいね』はしていないとはっきりしておきたい」と強調した。

「友人としても選手としても、自分は彼のことをとても評価しており、特にローマのサポーターはそれを知っているはずだ。記事やSNSで目にしていることを悲しく思う」

 イタリア紙『Corriere dello Sport』によると、「いいね」をしたのは認証マーク付きの公式アカウントだったとのこと。だが、トッティ本人は「いいね」をしていないと主張している。何かのミスか、ハッキングされたのか、それとも……。その真相は闇の中だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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