「過去の栄光に追われた」「狂った投資だった!」テベスに“最悪の決断”と皮肉られた中国の地元紙が猛反論!

2019年12月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

「初日から後悔した」というテベスの発言に反応

鳴かず飛ばずだったテベスの発言に中国メディアが黙っているわけがなかった。 (C) Getty Images

 元アルゼンチン代表FWカルロス・テベスの発言が、波紋を広げている。

 事の発端となったのは、現地時間12月16日にテベスが母国メディア『Tyc Sports』のインタビューで、およそ2年前の16年12月に鳴り物入りで入団した中国の上海申花への移籍が失敗だったと明らかにしたことにあった。

 加入から約1年たらずで、古巣のボカ・ジュニオルスへとんぼ返りした名手は、自らの決断をこう振り返ったのだ。

「中国に行ったこと? もちろん後悔している。それは俺のキャリアの中でも最悪な決断の一つだ。移籍した初日から全てが最悪だったんだ。常に『これでいいのか?』っていう疑念が付きまとった」

 当時の世界最高額となる週給72万ユーロ(当時のレートで約8900万円)を手にしながら、16試合で4得点と好待遇に見合うパフォーマンスを発揮できずに母国へ帰った男の発言に、中国側が黙っているはずがなかった。
 中国紙『新浪体育』は、テベスが上海申花のスタッフから太り過ぎを指摘されるなど、相次ぐバッシングを受けたことを引き合いに出しつつ、次のように反論した。

「テベスは中国スーパーリーグへの挑戦を後悔しているようだが、彼はどこへ行っても後悔してばかりだ。コリンチャンス、ウェストハム、マンチェスターの2強(ユナイテッドとシティ)、そしてユベントスと渡り歩き、ポジティブな兆候はあったが、結局はやる気を失った凡庸な傭兵に成り下がっている」

 さらに同紙は、こうこき下ろしている。

「この一件で、最も残念だったのは、テベスを雇った上海申花だ。彼の過去の栄光に追われるあまり、狂った投資をし、選手としてのプロ意識とパーソナリティーの部分が欠けているという分析を怠った。あの選手に4000万ユーロ(約48億4000万円)以上もの金額を使ったのは、何かのジョークのようだった」

 35歳となったテベスが母国メディアに漏らした本音が発端となった今回の"騒動"は、今後しばらく過熱していきそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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