「彼が気に入った!」SD転身を目指すカッサーノが“韓国の至宝”を激賞! 好みの監督人選は? 「俺よりクレイジーな人を…」

2019年12月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「お気に入りの衝突」は?

現役時代から歯に衣着せぬ発言で世間を沸かせてきたカッサーノは、引退後も世の中の注目を集め続けている。 (C) Getty Images

 元イタリア代表FWのアントニオ・カッサーノは先日、ライセンスコースを卒業し、スポーツディレクターとしてのキャリアを歩み出した。

 12月18日(現地時間)のイタリア紙『Gazzetta dello Sport』のインタビューで、カッサーノはライセンス取得の卒業論文のテーマが「監督との衝突」だと明かしている。「この分野で自分には多くの経験がある」と笑った。

 卒論にかけた時間は「少し」という。なぜなら、わずか4ページだからだ。カッサーノは、「そのテーマで3日連続話せるし、すべて書くと最低10日はかかる。だからまとめた」と述べている。

 現役時代に数々の名将とぶつかってきたカッサーノは、"お気に入りの衝突"を聞かれると、ローマやレアル・マドリーで指導を受けたファビオ・カペッロ監督との思い出と回答し、「でも、彼はサッカーの面で熱狂的に自分にほれ込んでいた」と話した。

 それだけの才能を持ったカッサーノだが、SDとなれば他の選手の能力を見出す力も必要だ。イタリアのクラブに推薦したいタレントを聞かれら名手は、「U-20ワールドカップでバレンシアの韓国人イ・ガンインが気に入った。左利きのダビド・シルバだ」と述べた。

 確かなのは、類まれな技術でファンを魅了したカッサーノが、選手のクオリティーを重視していることだ。ファンタジーに溢れた天才アタッカーは、「今のサッカーにはもう、フランチェスコ・トッティやアレッサンドロ・デル・ピエロ、自分、ジャンフランコ・ゾラ、アンドレア・ピルロのような選手がいない」と話し、さらにこう言い放ってみせた。

「今のミランの前線と、ズラタン・イブラヒモビッチ、カッサーノ、アレシャンドレ・パット、ロビーニョ、フィリッポ・インザーギのころを比べてみなよ」

 才能豊かな選手たちを擁しても、指揮官の存在が重要であることは言うまでもない。「セリエAのクラブでSDを務めていたとして、誰を監督に選ぶか」を問われたカッサーノは、「俺よりクレイジーな人を狙う。マルセロ・ビエルサだ」と答えた。

「彼にはパーソナリティ-があり、チームに良いプレーをさせ、サッカーのことを知っている。ほかにとても評価している監督は、RBライプツィヒのユリアン・ナーゲルスマンとボルシアMGのマルコ・ローゼだよ」

 かつて悪童として知られたカッサーノは、どのような哲学を持ち、どのようなチームをつくっていくのか。今後のキャリアに注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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