「バルセロナを訪問したんだけど…」“神童”ウーデゴーはなぜマドリー移籍を選んだのか?

2019年12月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「多くのクラブが父に電話をかけてきて…」

R・ソシエダで躍動するウーデゴー。ここまで3ゴール・4アシストをマークしている。(C)Getty Images

 現地時間12月14日に行なわれるラ・リーガ17節で、ここまで5位と健闘しているレアル・ソシエダが、首位のバルセロナをホームに迎える。

 この一戦を特別な気持ちで迎える選手がいる。かつて「神童」と持て囃されたマルティン・ウーデゴーだ。

 現在20歳のノルウェー代表MFは、2014年4月に母国のストレームスゴトセトで弱冠15歳にしてトップデビュー。その4か月には同国史上最年少で初キャップを刻み、一躍注目の的となった。

  その年の12月、EU圏内の移籍が可能になる16歳の誕生日を迎えると、メガクラブからのオファーが殺到。そして15年1月にレアル・マドリーと契約したのだった。

 だがこの時、宿敵のバルセロナへ移籍する可能もあったという。対戦を前に、地元メディア『Noticias de Gipuzkoa』のインタビューで答えた内容を全国紙『AS』が報じている。

「(バルサに加入する)可能性はあった。多くのクラブが父に電話をかけてきて、僕も(バルセロナを)訪問したんだけど、結局そうはならなかったんだ」

 理由はマドリーのプロジェクトのほうが魅力的だったから。そう記事は綴っている。
 
 そのマドリーで、クラブ史上最年少となる16歳157日でリーガデビューを飾るなど、順風満帆のキャリアを送るかに思われた天才レフティーは、しかしスター軍団のなかでは居場所がなく、その後の1年半はトップチームでの出場機会が与えられず、Bチームでプレーする日々が続いた。

 その後、2年半に及ぶオランダでの武者修行で研鑽を積み、逞しくなって戻ってきた今シーズンは、再びレンタルに出されたR・ソシエダでそのポテンシャルを存分に発揮。リーグの9月の月間MVPに選ばれるなど、チャンスメークにフィニッシュに攻撃を牽引している。

「彼のスタイルが本当に好きなんだ。多くを学ぶことができる」と憧れのリオネル・メッシとの初対戦を楽しみにしているウーデゴー。もしバルサから勝点を奪えば、保有元であるマドリーへの援護射撃になるだけに、やる気満々といったところだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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