「VARはゴミクズも同然だ」“フランスの英雄”プラティニが辛辣発言! 気になる今後の活動にも言及

2019年11月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

ようやく処分が明け公の場に

15年までUEFAの会長職にあったプラティニ。すっかり普及が進んだVARについての見解は? (C) Getty Images

 サッカー界の重鎮が、昨今、物議を醸すことが少なくないジャッジのテクノロジー化を辛辣にこき下ろした。

 現地時間11月17日、イタリアの国営放送『RAI』に出演した、元フランス代表MFで、欧州サッカー連盟(UEFA)の前会長でもあるミシェル・プラティニが、気になる話題をぶった切った。

 2015年にゼップ・ブラッター元国際サッカー連盟(FIFA)会長から200万スイス・フラン(約2億2000万円)を受け取ったことが問題視され、FIFAに4年間の資格停止処分を課されていたプラティニは、最終的に裁判によって無罪を勝ち取ったものの、この10月まで処分を全うしていた。

 ようやく自由の身となったプラティニは、自伝本『The King is Naked(裸の王様)』を出版。今回のテレビ出演は、その宣伝を兼ねてのものだったが、フランスの英雄は歯に衣着せぬ発言を連発し、VARについては、「ゴミクズも同然だよ」と持論を展開した。

「VARが何も解決してくれないことを説明するのに、最低でも30分は必要だ。私はVARに反対している。あれはゴミクズも同然だと思う。しかし、我々は残念ながら時間を巻き戻すことはできない」

 来年から導入されるJリーグを含め、サッカー界全体で普及が進んでいるVARだが、プラティニは2007年にUEFAの会長に就任して以来、一貫してVAR制度の使用に反対し、導入を拒んできた。その考えはいまでも揺らいでいないようだ。

 辛辣な言葉を口にしたプラティニだが、現場復帰には慎重な姿勢を見せている。今後の活動について問われ、こう切り返している。

「私にはサッカー界で果たせる役目があると思っている。だが、64歳になった時、それは最後の冒険をする時間を迎えたということだ。しかし、もう間違いを犯すことはできない。本当に考えねばならない」

 はたして、プラティニがサッカー界の表舞台に復帰する日は訪れるのか。今後の動向に注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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