「心の底から楽しいわけではなかったが…」香川真司、現地メディアでマンU、ドルトムント時代を回顧。最も思い出深い出来事とは?

2019年11月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

「2011-12シーズンの二冠は忘れられない」

ドルトムント、そしてサラゴサでの日々を素直に語った香川。 (C)Mutsu KAWAMORI

 現在、スペイン2部のサラゴサでプレーしている香川真司。前々節ではベンチ外だったが、現地時間10日に行なわれた15節・アルメリア戦に先発し、87分までプレーした。試合は1-1のドローに終わったが、現地メディア『El Desmarque Zaragoza』は「これまでの数試合に比べて調子は上向いていると見られる」と評価。最近の不調が問題視されていた香川に、合格点を与えている。

 そんななか、香川がブンデス、そしてプレミアリーグでプレーしていた当時の心境を明かした。スペイン紙『MARCA』のインタビューに応えた様子を、ドイツ紙『Münsterland Zeitung』が改めて報じている。

 同紙は「カガワはドルトムントで輝かしい日々を過ごし、サポーターから愛された一方、2014年にプレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドから戻った際には苦しい時間を過ごした」とドイツ時代を回顧。香川自身も苦い思いをしたことを認め、「非常に難しい時期だった」と答えている。

「確かに、心の底から楽しいというわけではなかったけれど、(ドルトムントに)戻らなければよかったというのとは違う。難しい時期というのは、誰にだってある。戻ることができたことは、素直にうれしかった」

 複雑な胸中を明かした香川は、ドルトムントで最も思い出深い出来事には「2011-12シーズンは、怪我で調子が悪いこともあったけれど、リーグ戦を連覇できて、DFBポカールでもタイトルを獲得し、2冠を達成したことは今でも鮮明に覚えている」と答えた。

 そして香川は、トルコのベジクタシュを経て、スペインに活躍の場を移した。現在の生活ついては、「かつてないほどに快適」だと感じているようだ。

「サラゴサに居ることができて、非常にうれしい。ここにいることは、ドイツやイングランドでの生活とは大きく異なっているけれど、非常に快適。これまでもそれぞれの国の文化があり、多くのことがリーグでも影響を受けていると感じたけれど、この土地で過ごせることをうれしく思っている」

 サラゴサは現在、15試合を終え勝点23で6位につけている。首位のカディスとはすでに12ポイント差に広がっているが、2位のウエスカ(勝点26)から7位のジローナまでは3ポイント差に6チームがひしめく混戦状態だ。

 ラ・リーガ2部は22チームによる長丁場のシーズンだけに、今後の巻き返しの可能性はまだまだ十分にある。香川はクラブの悲願に貢献することができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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