CLグループステージの主役を張ったレアル・マドリー&バイエルンの今後は!?

2014年12月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

両チームとも納得のいく結果、内容を残したグループステージ。

クリスチアーノ・ロナウド(右端)を中心とした強力な3トップ+中盤の力で今季唯一、グループリーグ全勝を飾ったR・マドリー。 (C) Getty Images

 2014-15シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)はグループリーグの全日程を消化し、ノックアウトステージ(決勝トーナメント)進出の16チームが決まった。
 
 余裕のトップ通過、土壇場での滑り込みなど、勝ち抜けの様相は様々だが、結果、内容の両面で見る者に強い印象を与えたチームといえば、レアル・マドリーとバイエルンの名が挙げられる。
 
 R・マドリーは、夏のブラジル・ワールドカップで名を上げたハメス・ロドリゲス、トニ・クロースを獲得して注目されるも、序盤戦はリーガの3試合で2敗という悪い出だし。しかし、CL初戦でバーゼルに5-1と大勝を収めると、そこから一気に調子を上げ、現在、リーガでは首位を守り、CLでは6戦全勝で次ラウンド進出を決めた。
 
 1992年にチャンピオンズ・リーグが創設されて以来、R・マドリーがグループリーグで全勝したのは2回目。1回目は3シーズン前だ。過去のグループリーグでの成績を以下に示したが、ここから特に法則性を見出すことはできない。優勝した4回では昨季を除けば全て1敗を喫しており、特にジンクスもなく、あくまでも参考としてご覧いただきたい。
 
 一方、バイエルンはクロースを失ったものの、FWにロベルト・レバンドフスキ、中盤にはR・マドリーを退団したシャビ・アロンソを加えるなど、今季も魅力的な布陣でシーズンに臨み、序盤からジョゼップ・グアルディオラ監督の下で高度なサッカーを披露してきた。
 
 ブンデスリーガでは2位以下との差を広げ、CLでは5勝1敗で首位通過。後者のコンペティションでは特に、ローマを敵地で7-1と一蹴したインパクトが大きかった。マンチェスター・シティに唯一の敗北を喫したが、これは先制して主導権を握りながらも守備の凡ミスで2点を献上するという、完全に自滅したケースだった。
 
 バイエルンについても、過去のグループリーグの成績を以下に記したが、意外にも全勝で次ラウンドへ進んだことが一度もない。引き分けを含む無敗もわずか3回だが、その時はいずれもベスト8止まりであり、過去の例からすれば1敗を喫した今季は優勝の可能性高し! というわけではもちろんない。ここでも特にジンクスめいたものはなさそうだ。
 
 ともにCLでは、好調ぶりとレベルの高さがひと際強く感じられた2チーム。最終戦のルドゴレツ戦を4-0で圧勝して公式戦19連勝を記録したR・マドリーのアンチェロッティ監督は「プロ意識の強い優れた選手たちの真面目な姿勢により、素晴らしい成績を残すことができた」と語っている。
 
 一方、バイエルンのグアルディオラ監督も「全試合で相手より良い内容のサッカーができた」と、こちらも満足げだ。
 
【写真】レアル・マドリーの10度の欧州制覇を振り返る
 
【写真】バイエルンの5度の欧州制覇を振り返る

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