「商業的すぎて…」クロップ、過去にマンUやマドリーのオファーを蹴っていた!? 英紙で明かされた理由は――

2019年10月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

熱血漢が求めるものは?

絶好調のリバプールを指揮するクロップ。率いるクラブに求めるものとは? (C) Getty Images

 プレミアリーグで8連勝とロケットスタートを切り、首位を快走するリバプールを率いているのが、熱血漢で知られるユルゲン・クロップだ。

 現在52歳のドイツ人指揮官が指揮するチームは、守護神アリソンが開幕戦で故障離脱するアクシデントに見舞われながらも、専売特許のゲーゲンプレスと前線の破壊力で他を圧倒。8試合終了時点で、リーグ最少失点(6点)を維持するとともに、マンチェスター・シティに次ぐ20得点を記録するなど、30年ぶりのトップリーグ制覇に邁進している。

 その名将が、過去にリバプールの宿敵マンチェスター・ユナイテッドからオファーがあったことが明らかになった。英紙『Mirror』の取材に応じた元イングランド代表FWのロビー・ファウラーが、自身がクロップ本人に行なったインタビューで口にしていたことを回想した。

「数年前、僕は彼にインタビューをした。その時に彼はドルトムントを去った後、いくつかの超リッチなクラブからの誘いを断ったことを語ってくれた。そのひとつは間違いなくマンチェスター・ユナイテッドだ。もうひとつは、レアル・マドリーだろう」

 さらにファウラーは、クロップがそれらのオファーを断った理由について、こう明かしている。

「彼は全ての誘いを断ったと言っていたよ。なぜなら、クロップは商業面だけにフォーカスするクラブを嫌っているからね。彼は『リバプールが好きだ』と言っていた。なぜなら、トップに到達するために必要なお金と、クラブの歴史、アイデンティティー、ファンとの関係性といった総合的なバランスが取れているからだと思う」

 昨今のサッカー界において、クラブの格や待遇よりも、ファンの情熱やクラブのフィロソフィーを重視するのは、稀かもしれない。ファウラーの明かしたエピソードは、ドイツ人監督の一面が垣間見えるものだった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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