「台風なのに鹿島まで…」中村憲剛、被災しながら応援に駆け付けた川崎ファンへの思いを明かす

2019年10月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

2年ぶりとなる決勝進出を決めた翌日…

今季は公式戦20試合に出場し2得点を挙げている中村憲剛。老いてなお盛んだ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 10月13日に行なわれたルヴァンカップ準決勝の第2戦で、川崎フロンターレは鹿島アントラーズと対戦し、スコアレスドロー。2戦合計3-1で2年ぶりの決勝進出を決めた。

 この試合は、キックオフ時間が変更されたり、VARの採用が取りやめになったりするなど、甚大な被害をもたらした台風19号の小さくない影響を受けて行なわれた。

 フル出場でファイナル進出に貢献した川崎の中村憲剛は、翌日に自身のブログを更新。今回の台風でホームタウンの川崎市をはじめ、全国で大きな被害が出たことに触れ、ファンや被災した方へメッセージを送った。

「まず初めに、今回の台風により被害にあわれた全国の皆さんに対してお見舞い申し上げます。そして一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

 等々力競技場でも浸水被害があったそうですし、川崎でも多摩川沿いに甚大な被害が出ているとニュースでも観ましたし、聞いています。

 フロンターレは鹿島さんをはじめ多くの方々の協力もあり、昨日の午前中、天候が悪化する前に鹿島入りすることができました。ただ、災害級の台風が来ると事前に報道をされた中で鹿島に移動したので正直どうなるのかわからないという不安な気持ちでずっと台風情報を追っていました。

 試合開催に関しても多くの皆さんにご尽力いただいて開催する運びになりました。両クラブの関係者のみなさん、そしてサポーターのみなさん本当にありがとうございました」
 
 また、台風の影響を受けながらも、応援に駆けつけてくれたサポーターへの想いも綴った。

「その中で行なわれた2ndレグ、勝ち切ることはできませんでしたが決勝進出を決めることができました。台風の影響で行くことをためらってもおかしくない中で駆けつけてくれたみなさんの後押しのおかげだと思います。改めて感謝です。ありがとうございました。みんなで掴んだ決勝進出に今日だけは喜びたいと思います。

 切り替えて次はリーグ戦です。とても大事な戦いになります。みんなでいい準備をしてのぞみたいと思います」

 リーグ戦2連覇中の川崎は、このルヴァンカップのタイトルはまだ手にしていない。二足の草鞋を履き、過密スケジュールが続くが、被災した人々の想いを胸に、川崎のバンディエーラはリーグ3連覇とルヴァンカップ制覇の2冠を誓う。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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