現地時間９月23日、FIFAによる2019年の年間表彰式「ザ・ベスト・FIFAフットボールアウォーズ」がイタリア・ミラノで開催され、バルセロナのリオネル・メッシが男子の最優秀選手に選出された。

　史上最多となる６度目の栄冠を手にしたアルゼンチン代表FWは、受賞後の取材のなかで、彗星の如く現われた16歳の後輩アンス・ファティについて言及し、次のように絶賛した。スペイン紙『Marca』などが伝えている。

「トレーニングで彼を初めて見た日から驚かされたね。それから僕たちとプレーしている。彼は素晴らしいクオリティーを持っているんだ」
 

　８月25日のベティス戦（ラ・リーガ２節）で、16歳と298日というバルサ史上２番目の若さでトップデビューを果たしたファティは、６日後のオサスナ戦（３節）でクラブ史上最年少得点記録を更新（16歳と304日）。続くバレンシア戦でも１得点・１アシストをマークするなど、故障で出遅れたメッシの代役として、十分すぎる結果を残している。

　ファティと同じくバルサのマシア（下部組織）で研鑽を積み、17歳という若さでトップデビューを飾ったメッシは、「過度な期待をかけてはいけない」と釘を刺した。

「いきなり多くのことを要求してはいけない。彼にプレッシューがかからないようにする必要がある。僕らは彼を助けて、ゆっくりと進んでいかなければいけないんだ。周りが騒ぎすぎて、成長を妨げないようにね。ファティは。素晴らしいプレーヤーになるために必要なものを持っている」

　同じ道を進んでいる俊英にお墨付きを与えたメッシ。自身の後継者と見込んでいるのかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部