「ダイチは飛躍してくれる」フランクフルト智将が期待を寄せる鎌田大地、2年ぶりの開幕戦で感じた”変化”とは?

2019年08月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

満員のスタジアムで迎えた2年ぶりの開幕戦

自らドリブルで持ち込んでシュートだけではなく、ゲームメイクでも好機を創出。CK、FKキッカーも務めた鎌田は、チームメートからの信頼を得ているようだ。 (C) Getty Images

 現地時間8月18日、長谷部誠と鎌田大地が所属するフランクフルトはホームでブンデスリーガ開幕を迎え、ホッフェンハイムに1-0で勝利した。

 鎌田は、3-4-2-1のダブルトップ下の一角としてスタメン出場。開始直後に左サイドへ鋭い動きで飛び出して味方のロングパスを引き出すと、そこで起点を作り、CKを獲得。このCKからの流れでコスティッチが素晴らしいクロスをゴール前に送ると、ヒンターエッガーが、左足のダイレクトボレーを突き刺し、結果としてこれが決勝点になった。

 鎌田は48分にも、DFを振り切ってドリブルでペナルティーエリア内へと持ち込んだ。DFをかわして素早く右足でシュートを放ったが、残念ながらこれはGKのファインセーブに阻まれている。

 ドイツ紙『BILD』の採点は「3」。これは得点者であるマルティン・ヒンターエッガーと、アシストしたフィリップ・コスティッチの「2」に次ぐ評価で、長谷部とともに及第点以上が与えられている。

 寸評では「48分にホッフェンハイムの3人をひとりで振り切り、素晴らしいチャンスメークを見せたが、フィニッシュの場面で運がなかった。主力たちと比べても遜色なく、いくつかの惜しいチャンスを迎えた」と綴られている。
 

 48分の逸機について、鎌田は反省しきりだった。

「もうひとつ深く踏み込めば、キーパーの届かないところに打てたと思う。ああいうシーンをもっと増やして、ゴールに入れられるようになっていかないとダメ」

 実は鎌田は2年前も、この日と同じように開幕戦の舞台に立っていた。

「2年前は、開幕スタメンに自分自身がビックリしていた。練習でもチームにあんまりついていけてないイメージがあった。でも今年の開幕戦は、プレシーズンもずっと良かったと思っていて、このチームでやれると自信を持って臨めた。気持ちのうえでは全く違う」

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