「素晴らしい才能だ。驚かされたのは…」マドリー久保建英をブラジルの名伯楽がベタ褒め!

2019年07月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ロドリゴにとっては厳しい競争相手となる」

そろそろ目に見える結果が欲しい久保。先発濃厚なフェネルバフチェ戦のハイパフォーマンスに期待だ。(C)Getty Images

 日本代表FW久保建英が、わずかな出場時間でもきっちりと存在を誇示した。
 
 現地時間7月30日にドイツ・ミュンヘンで行なわれたアウディ・カップ準決勝、レアル・マドリー対トッテナム・ホットスパーの一戦は、前者の0-1敗戦に終わった。22分に自陣でのミスからハリー・ケインに先制点を奪われ、その後に何度か掴んだ決定的なチャンスをモノにできず、無念の完封負け。プレシーズンのテストマッチはこれで4戦勝ちなし(1分け3敗)となり、ファンやメディアの厳しい目に晒されている。
 
 一方、トッテナム戦で健闘が光ったのが、マドリーの誇る若き新加入コンビだった。左サイドで先発したロドリゴ・ゴエスがシャープな身のこなしでスパーズ守備網に果敢に挑めば、同じ18歳の久保は80分から登場し、3本のシュートを放つなど大いに見せ場を作ったのだ。
 
 そんななか、スペイン全国紙『AS』がとある指導者へのインタビューを試みた。現在U-17ブラジル代表の監督を務めるカルロス・アマドゥ氏である。氏はかつてロドリゴ、ヴィニシウス・ジュニオールを年代別代表で指導した名伯楽で、プレシーズンで好印象を与えているロドリゴへの印象を同紙が直撃。ところが、アマドゥ氏の口から飛び出したのは、日本のヤングスターへの賛辞だった。
 
「ロドリゴがこれくらいやれるのは予見していたし、良いスタートを切ったと思う。15歳の頃から1対1ではずば抜けた強さを誇っていたよ。ヴィニシウスと同様に、シュートも巧いんだ。(マルコ・アセンシオの怪我を受けて)どうやら彼かクボのどちらかが、トップチームに昇格するようだね。驚かされたのは、そのクボの確かなクオリティーだ。実力的にはロドリゴとほぼ同じくらいだろうが、クボにはさまざまなポジションをこなせる万能性があり、これがより重要で、フォワードに決定的なパスを通す能力も兼ね備えている。素晴らしい才能だ。ロドリゴにとっては厳しい競争相手となるね」

 
 さらに、今季のマドリーには「ロドリゴ、ヴィニシウス、クボ、ブラヒム(・ディアス)と輝ける若きタレントが揃っている」と語ったうえで、教え子たちの行く末を案じた。
 
「レアル・マドリーは世界一のクラブだ。彼らのような年齢の選手が常時試合に出れるほど甘い状況ではない。一方で伸び盛りな彼らには実戦の場が欠かせない。ヴィニシウスを含めて、そのあたりがどうなっていくのかに着目している」
 
 久保の移籍後初スタメンが予想される3位決定戦(フェネルバフチェ戦)は、日本時間の8月1日午前1時にキックオフされる。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

次ページ【動画】マドリー久保建英がトッテナム戦で放った、豪快なミドルシュートをチェック!

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事