「もっと観たかった!」「攻撃に電流を…」久保建英のトッテナム戦“10分間”をスペイン紙が絶賛!

2019年07月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

3位決定戦で加入後初スタメンを飾るか

トッテナム戦の80分に投入された久保。限られた時間のなかで3本のシュートを放つなど、積極果敢なチャレンジを繰り返した。(C)Getty Images

 またしても、レアル・マドリーは勝てなかった。これでプレシーズンマッチは4試合を戦って1分け3敗。攻守両面で、いまひとつ歯車が噛み合わない状態が続いている。
 
 現地時間7月30日、ドイツ・ミュンヘンで開催されたアウディ・カップ準決勝のトッテナム・ホットスパー戦。現時点のベストメンバーで先発を組んだマドリーだったが、22分にエデン・アザールのミスパスをマルセロが処理し切れず、ボールはセルヒオ・ラモスの背後のスペースへ。これをかっさらったハリー・ケインに先制点を決められてしまう。その後は守護神ケイラー・ナバスのファインセーブ連発に助けられながら、何度か決定機を迎えるも、カリム・ベンゼマらがこれをモノにできず、0-1の敗北を喫した。
 
 スペイン全国紙『AS』のトマス・ロンセロ記者は、以下のようにゲームを総括している。
 
「ケイラーの奮闘がなければ、目も当てられない大敗を喫していただろう。どうやらジズー(ジネディーヌ・ジダン監督)のマドリーは出口のない迷路に足を踏み入れようとしている。守備は依然として安定感がなくて危なっかしく、中盤は退屈で活力に欠け、攻撃はベンゼマが相変わらずゴールに見放され、アザールがオーバーウェイトときている」
 
 そんななか、同記者は若き新加入コンビに、少しばかりの光明を見出したようだ。
 
「ロドリゴ(・ゴエス)は素晴らしかっただろう。トッテナム戦では主に左サイドでプレーしたが、躍動感があって印象的だった。クボもまた、限られた出場時間のなかで印象的な出来を披露。わずか10分間ではもったいない。もっと観たいと思わせるプレーを連続させていた。ジズーは彼らにより多くの機会を与えるべきだろう」

 
 日本代表FW久保建英は、ロドリゴに代わって80分に登場。いきなりパスミスを犯すなど、入りは決してスムーズではなかったが、右サイドで徐々に持ち味を発揮。84分にヴィニシウス・ジュニオールのクロスのこぼれ球を右足ボレーで狙うビッグチャンスを迎えたが、枠を捉えられなかった。ほかにも強烈なミドルシュート、鋭いカットインからの左足弾を放ち、常にボールを呼び込むなど、積極果敢にスパーズ・ゴールに迫った。
 
 さらに『AS』紙は、出場全選手に寸評を付けるコーナーでも久保のパフォーマンスを絶賛。「巡ってきた出場機会で3本のシュートを放ってみせた」と記し、「最後の数分間、彼が(マドリーの攻撃に)電流を走らせた」と称えている。
 
 敗れたマドリーは、現地水曜日に行なわれる3位決定戦(相手はバイエルン・ミュンヘン対フェネルバフチェ戦の敗者)に回った。遠征メンバー24名中(うちGKが3名)、トッテナム戦で21名を起用したジダン監督。プレータイムがもっとも短かった久保が、次戦で加入後初となるスタメンを飾ってもおかしくはない。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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