「選手を殺す気だ!」「休まないと…」来日予定のグアルディオラがオフシーズンの過密日程に怒り!

2019年07月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

選手が揃わない現状に切実な訴え

強行的なスケジュールに追われる現状をグアルディオラが非難した。 (C) Getty Images

 昨今のサッカー界は、オフシーズンも代表戦や長距離移動を伴うプレシーズンツアーが世界各所で行なわれ、選手たちの疲労蓄積が不安視されている。

 そうした現状に名将が吠えた。現地時間7月23日に開かれた記者会見の場でマンチェスター・シティのスペイン人指揮官ジョゼップ・グアルディオラが、強行的なスケジュールに「選手たちを殺す気なのか!」と苦言を呈したのだ。

 シティは今月16日から始まった今夏のプレシーズンツアーで中国と香港で3試合を消化。さらに27日には日産スタジアムで横浜F・マリノスとの親善試合が組まれており、約2週間で4試合を消化することとなっている。

 加えてシティは、アルジェリア代表MFリャド・マハレズがアフリカ・ネーションズカップ、そしてブラジル代表のガブリエウ・ジェズスとフェルナンジーニョとエデルソン、アルゼンチン代表のセルヒオ・アグエロとニコラス・オタメンディがコパ・アメリカに出場しているため、主力のトップチーム合流が大幅に遅れている。

 新シーズンの到来となる8月4日のコミュニティーシールドまで時間がないなかで、いまだ万全とは言い難いチームの現状にグアルディオラは、「クレイジーな日程のせいではある」と切実に訴えた。

「代表チームの国際大会に出ていた数人の選手たちは7月29日か30日に戻ってくる予定だ。他の選手も3、4週間のうちに戻ってくる。彼らが3、4週間で戻ってくると決めたんだ。ただ、私は、本当にタフなシーズンを戦った彼らが、メンタルも含めてフィットしていない状態で戻ってきて欲しくないと思っている。

 アフリカ・ネーションズカップの決勝まで進んだリャド・マハレズがシーズン最後の試合(7月19日)を戦った時に、我々はすでに新しいシーズンをスタートさせていたんだ。それを忘れることはできない。クレイジーなスケジュールで、選手たちを殺す気だ! 選手たちは、あんなにも長い間、活力を維持することはできないし、休まなないといけない」

 イングランドは、1シーズンで最低でもリーグ戦と2つのカップ戦を戦わなければならないうえ、1月のウインターブレイクもないため、日程の過密さは欧州の中でも群を抜いている。選手のコンディションを案じるグアルディオラの訴えは、そうした現状に一石を投じるキッカケとなるのだろうか――。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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