宮本ガンバが終了間際の劇的弾で1-0快勝! 人海戦術で清水を豪快に寄り切る!

2019年07月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

遠藤&アデの投入で流れを一変させて…

鮮やかな一撃でG大阪を勝利に導いた矢島。移籍後初ゴールで本拠地パナスタのサポーターを熱狂させた。(F)SOCCER DIGEST

[J1リーグ第19節]G大阪 1-0 清水/7月13日/パナスタ

 キックオフ直後から攻守が目まぐるしく入れ替わる、インテンシティーの高い展開となった。

 そんななか、ゲームの主導権を握ったのはアウェーの清水エスパルス。コンパクトな陣形を維持しながら敵陣で丁寧にボールを回し、奪われれば素早いチェックでカウンターの芽を潰す。セカンドボールへの反応も鋭く、ドウグラス、北川、西澤ら活きのいいアタッカーが随所でプレーに絡んだ。

 かたやガンバ大阪は、ピリっとしない。清水の圧力に押されるように受け身に立ち、守→攻の切り替えでもたつくと、ミドルパスやサイドチェンジを多用。サイドにボールを預けて個が強引に局面打開を図るばかりで、2トップのファン・ウィジョ&食野、さらには期待の左サイド・中村らに効果的なボールを供給できなかった。

 攻守に狙いのあるサッカーを見せたのは清水で、流れのなかからより多くの好機を掴んだが、G大阪はGK東口&3バックが冷静に対応。両チームともにビッグチャンスには至らぬまま、スコアレスでハーフタイムを迎えた。

 
 宮本監督に「簡単にラインを下げるな!」と発破をかけられたG大阪は、後半スタートからポゼッションで清水を上回る。アタッキングサードで倉田、食野らがタメを作れるようになり、攻撃の選択肢を徐々に増やしていく。56分には小野瀬に代えて遠藤を投入して、パスワークをさらに促進。清水にカウンターを狙われる構図となるも、先制点を奪う気概を前面に押し出した。

 ただ、後半も15分を過ぎるとふたたびトーンダウン。降りしきる雨のなかで両チームとも体力を削られるなか、全体の運動量が落ちてフリーランの頻度が減り、ゲームは膠着状態に陥る。

 攻撃の手詰まり感を打破すべく、宮本監督が勝負に出る。71分、前線を食野からアデミウソンにチェンジ。にわかに攻勢を強めると、76分にそのアデミウソンのパスを受けた中村が至近距離弾を放つ。惜しくも相手GK西部のファインセーブに阻まれてしまったが、80分にファン・ウィジョのショットがポストを叩くなど、得点の気配がいよいよ漂い始める。

 そして迎えた88分、ついにパナスタに歓喜の瞬間が訪れる。G大阪は右サイドを攻略して中央へクロスを送ると、待ち構えたレナト・アウグストがピッチに足を取られてスリップ。クリアし切れずボールがこぼれ、それを矢島が強力に叩き、ゴールに蹴り込んだのだ。

 試合はこのままタイムアップ。苦しみながらも粘り強く戦い抜いたG大阪が、今季ホーム3勝目を飾った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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