「やっぱり千両役者だなと」2得点のトーレスを鳥栖指揮官が称賛。ファンからは「引退しないで!」と惜しむ声も

2019年07月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

鳥栖でのラストマッチは8月23日の神戸戦

今季初ゴールを含む2得点を決めたF・トーレス。チームメイトたちも駆け寄って祝福した。(C)J.LEAGUE PHOTOS

「やっぱり千両役者だなと」
 
 4-2で4試合ぶりの白星を挙げたJ1リーグ17節の清水エスパルス戦後、サガン鳥栖の金明輝監督が感嘆の声を漏らした。8月での現役引退を表明したフェルナンド・トーレスが、引退表明後初となったこの試合で、今季初ゴールを含む2得点を決めたからだ。
 
 まずは1-1で迎えた16分、アン・ヨンウのクロスをヘッドで合わせて嗅覚を見せつけると、さらにその4分後には小林祐三のクロスを中央で待ち構え、DFふたりに競り勝ってヘディングシュートをねじ込んだ。
 
 持ち味のひとつである空中戦の強さを遺憾なく発揮した2得点は、指揮官だけでなく、ファン・サポーターの心も動かしたようで、SNS上では「最高過ぎた」「引退しないで!」などと、称賛や引退を惜しむ声が並んだ。
 F・トーレス本人はヒーローインタビューで「自分にとっては残り僅かな時間のなかで、こういった結果を残せて嬉しいです」と感慨深げに語り、自身の2ゴールについては「あのゴールがまさにサガン鳥栖のスピリットですよね。パッションと強さを表現できたと思います」と充実感を口にしている。
 
 引退試合に定めたヴィッセル神戸戦まで、鳥栖でのリーグ戦は残すところ7試合。数々の偉業を達成してきた"神の子"は、「8月23日もこのような結果を残し、できるだけポイントを重ねて最後を終わらせたいと思っています」と、スペイン代表で共闘したイニエスタ、ビジャとの対戦を見据えている。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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