【ネーションズリーグ】「本番で蹴ったことはなかった…」3位決定戦はPKで決着! イングランド5番目のキッカーは守護神…その結果は?

2019年06月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

5人目のキッカーとして守護神が登場

GKとしてピッチに立ちながら、キッカーも務めたピックフォード。きっちり決めてイングランドの3位に貢献した。 (C) Getty Images

 6月9日のUEFAネーションズ・リーグ3位決定戦は、スコアレスのままPK戦に突入。イングランドがスイスを下して勝利した(PK6-5)。

 両チームともに4人目まで成功していたPK戦で、イングランド5人目のキッカーを務めたのは、守護神のジョーダン・ピックフォードだ。英公共放送『BBC』によると、ピックフォードは試合後のインタビューで、「監督から延長戦の後に『5番(目)』と言われて、僕は『ワオ』となったよ」と明かしている。

「普段の僕はPKキッカーじゃないけど、リラックスし、自分の能力を信じたんだ。僕らはずっとPKを練習している。僕もつねに蹴っていて、練習では失敗したことがないんだ。でも、本番で蹴ったことはなかった。

 ただ、この試合ではハリー(・ケイン)とか、普段ならPKを蹴るメンバーが交代していたからね。それに、練習はこういうときのためのものだ。すべてはルーティンで、完璧にこなせるようにすることが大切だ」

 5人目のキッカーとしてきっちりネットを揺らした守護神に対し、イングランド代表のガレス・サウスゲート監督は賛辞を送っている。

「ピッチに残っていたメンバーの中では、(ピックフォードが)PKキッカーとしてけん引するひとりだった。彼はうまくそれをやってくれた。

 GKをPKキッカーに指名すると、少しナーバスになるものだ。でも、彼は実力でその場に立ったんだよ」

 そして、サウスゲート監督はこうも続けた。昨年のロシア・ワールドカップでベルギーとの3位決定戦を落としてから1年。くやしさを胸に戦ってきたチームとしての成長に手ごたえを感じていると。

「だれも満足はしていない。トロフィーを望んでいた。我々は準決勝を2回戦ったが、満足はしていないんだ。これが来年の夏への意欲となるはずだ。

 3位決定戦を控えたこの2日間、選手たちの気迫は私にエネルギーを与えてくれた。このチームでもっとやりたいという意欲と、国を代表する責任感を目にすることができたからだ。彼らは今の場所に満足していないよ」

 サウスゲート監督の下で28年ぶりのW杯ベスト4という結果を残し、ネーションズ・リーグで3位となったスリーライオンズ(イングランド代表の愛称)。来年のEURO2020に向けて、さらに進化を続けていくだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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