久保建英のパリSG行きが加速か。スペイン紙が「バルサ復帰への交渉が難航」と報じる

2019年06月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

代理人の交代によって状況に変化が?

J1で初の1試合・2ゴールを達成した久保。17歳の注目株は日本代表としてキリンチャレンジカップ、コパ・アメリカの連戦に向かう。 写真:滝川敏之

 日本代表に初選出され、6月4日に18歳の誕生日を迎える久保建英。今夏には下部組織に在籍していたバルセロナに復帰するのではと囁かれていたが、スペイン紙『Mundo Deportivo』は「タケの新しい代理人はクラブに再交渉の機会を求めており、復帰は遠のいた」と報じている。

 同紙によれば、原因は代理人との交渉にあるとのこと。フェラン・マルティネス記者は、久保が2017年のU-17ワールドカップに参加した際、ジェラール・ピケやイバン・ラキティッチなどを手掛ける代理人アルトゥーロ・カナレス氏が接近したと説明。バルセロナ復帰の手はずも、カナレス氏を通じて行なわれていたようだ。

 だが、最近になってロベルト佃氏に代理人が変更され、さらにスペインでの相談役としてマネル・フェレール氏も加わった結果、交渉に支障が生じてしまったという。

「バルセロナとタケの代理人は状況を変えて物事を前に進めるために、4回ほど会合の場を設けた。しかし、これが上手くいかなかった。バルサ復帰の可能性はゼロとは言い切れないが、彼らは給与やトップチームとの契約など強気の要求をした。これに対してバルサは、まずタケをBチームに加えたうえで、あらためて彼自身の価値を示さなければならないというスタンスを変えていない。無理な要求には応じないだろう」

 また、バルセロナとの交渉が停滞していることを受け、フランス・メディア『le10sport』は「日本の若者はカタルーニャを離れ、パリ行きが加速か?」と報じている。

「バルセロナへの復帰が既定路線だったとされる"日本のメッシ"久保建英と古巣との関係は再交渉の段階にあるが、レアル・マドリーとパリ・サンジェルマンも彼の獲得に興味を持っている。現時点でバルセロナ側は久保の復帰に対して、代理人たちが提示した高すぎる年俸と条件の要求を認められない。折り合う様子が見られないこの状況は、久保獲得を目論むパリSGにとっては恩恵と言えるかもしれない」

 6月1日に行なわれたJ1リーグ14節の大分トリニータ戦では1試合で2ゴールを決める活躍をみせ、初のA代表参戦に弾みをつけた17歳。はたして今夏、久保の"ステップアップ移籍"は実現するのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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