大分トリニータ
成績（37節終了時）：８位／勝点54／14勝12分11敗／43得点・47失点
 
残り５節の対戦
38節　10／26（日） 　対岡山（H）　16:00　前回対戦△１-１
39節　11／1（土）　対岐阜（A）　14:00　前回対戦○１-０
40節　11／9（日）　対水戸（H）　16:00　前回対戦●１-２
41節　11／15（土）　対讃岐（A）　13:00　前回対戦○１-０
42節　11／23（日）　対湘南（H）　14:00　前回対戦●０-４
 
ポイント１）チームの現状は？

　相変わらずチームに勢いはないが、連敗の少ないチームはコツコツと勝点を積み上げている。９月にダニエルが加入し、センターラインが強化されたことで良い時と悪い時がはっきりしていたチームにブレがなくなった。
 
　夏場は自陣に堅固なブロックを築いていたが、最近は前線からのプレスがハマり、ショートカウンターから得点を重ねている。あとはチームに勢いを与えるラッキーボーイ的な選手が出てほしいところだ。
 
ポイント２）昇格へのシナリオは？

　２年前にリーグ６位からプレーオフを制し、J１昇格を勝ち取った成功体験は大きい。ホームアドバンテージのある３位、４位を狙いたいが、プレーオフを勝ち抜くには余計なプレッシャーのかからない６位でも悪くない。一発勝負に強い田坂監督は逆境で力を発揮するタイプでもある。
 
　ただ、現状で得失点差がリーグ上位陣で唯一マイナスのため、勝点で並ばれると厳しい。得失点差の争いに巻き込まれないよう、できるだけ早期にプレーオフ進出圏内に食い込みたいところだ。
 
ポイント３）終盤戦のキープレーヤーは？
高松大樹
　選手としてのピークは過ぎたが円熟味は増している。ミスター・トリニータと呼ばれる男は、試合に出るだけでスタジアムの雰囲気を変えることができる唯一無二の存在。90分出場することが難しいが、ジョーカーとして試合終盤に登場すれば、何かやってくれそうな雰囲気はある。
 
 
ポイント４）累積警告や負傷者などの懸念材料は？

　阪田、若狭が負傷中で、高木、ダニエルが累積警告３枚と守備陣に不安が多い。SBは中盤から補充できるが、CBはコンバートできる選手がいない。幸い、若狭は軽傷のため、高木、ダニエルが同じ試合で警告をもらわない限り、田坂監督が得意とする選手起用のやり繰りで火種は消せそうだ。
 
ポイント５）残り５試合で鍵を握りそうな対戦相手は？
38節・岡山（H）
 
　７位岡山との直接対決に勝利することが、プレーオフ進出の必須条件となる。この一戦で快勝すれば一気に勢いに乗れそうだ。今季２勝しかしていないアウェーが２試合残っているが、岐阜、讃岐とは前回の対戦で勝利し、苦手意識もないので取りこぼしは避けたい。
 
文：柚野真也（スポーツライター）