「韓国人選手のイメージを良くしたい」“偉人”パク・チソン以来のCL制覇を目指すソン・フンミンが語った野望

2019年05月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「あらゆるメッセージやサポートに感謝したい」と母国のファンにメッセージ

今シーズンのCLでは4ゴールを挙げてきたソン・フンミンは、決勝の檜舞台での活躍を誓っている。 (C) Getty Images

 現地時間6月1日、トッテナムの韓国代表FWソン・フンミンは、リバプールとのチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝に臨む。元マンチェスター・ユナイテッドのパク・チソンに続き、同国の選手では史上2人目のCLファイナリストだ。

 そんな大一番に臨むソン・フンミンは、英紙『Guardian』で、「サッカーファンとしてパク・チソンのCL決勝(2008-09シーズン)を見ていた。もちろん、夢に見たよ。何かを勝ち取りたいとか、最高の選手になりたいとか夢に見ていたんだ」と述べている。

「どの選手もそれを夢に見るけど、CL決勝はすべての選手が戦えるものじゃない。そのファイナルを僕らは戦う。楽しみにしているよ。あまり重圧に感じたくはない。非常に重要な試合を、ただ楽しみたい」

 ただ、ソン・フンミンが敬うのは、同胞の"偉人"パク・チソンだけではない。26歳のストライカーは、「欧州でプレーし始めた全てのアジアの選手たちを尊敬している。彼らが扉を開けてくれ、僕らがここでプレーするチャンスを与えてくれたからだ」と、その他の先輩たちへのリスペクトも忘れなかった。

「今度は僕が韓国人選手のイメージを良くしたい。そして、数年前よりもっと扉を開けていきたいんだ。それが僕の目標だよ。パク・チソンみたいになろうとしているんだ。僕らや国のために、彼は素晴らしい仕事を成し遂げてくれたのだからね」
 
 さらに、ソン・フンミンは、「(CL決勝は)韓国では深夜、というか、早朝だ。だから、あらゆるサポートやメッセージに感謝している」と、時差に負けず自分を応援する母国のファンにも謝意を表している。

「(早朝に起きるのは)簡単じゃない。自分も子どものころに何度か経験したからわかるよ。早くに寝て、4時とかに起きるんだ。仕事に行かなきゃいけない人たちもいる。だからこそ、そうやってくれる人たちに感謝しているんだ。彼らをリスペクトしている。だからこそ、僕は常に100パーセントを尽くすんだよ」

 アジア・サッカー界のためにという野望を抱くソン・フンミンは、パク・チソン以来となる欧州王者になれるのか。運命の一戦は、6月1日(日本時間6月2日4時)にマドリードで幕が開ける。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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