ニューカッスルが約490億円で”身売り”? マンCオーナーの従兄弟に売却か。ファンは大型補強に期待!

2019年05月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「オーナーが手放す決意を固めた」と報道

ニューカッスルの売却を決断したとされるオーナーのアシュリー氏(左)。補強費を出し渋り、指揮官やサポーターから批判を浴びていた。 (C)Getty Images

 プレミアリーグのニューカッスルが"身売り"すると、英紙『The Sun』が報じている。その売却先は、ドバイの富豪シェイク・ハレド・ビン・ザイード・アル・ネヒヤーン氏だという。

 同紙によれば、「売却の調印はすでに交わされ、その書類はプレミアリーグに提出済」とのこと。現時点でニューカッスルのオーナーであるマイク・アシュリー氏のコメントは発表されていないが、「アシュリーは同クラブのオーナーとしての12年間に終止符を打ち、3億5000万ポンド(約490億円)で売却することに同意した」と報じられている。

 アシュリー氏は以前からクラブの売却に動いていることを認めており、今年1月には、売却が成立するとも発言していた。時期はずれ込んだものの、その言葉通りに成立した形だ。

 買い手であるシェイク氏は現在61歳で、アブダビ王室に名を連ねているひとりであり、現マンチェスター・シティのオーナーであるシェイク・マンスール・ビン・サイード・アル・ナヒヤーン氏とは従兄弟の間柄だという。

 「ナヒヤーン家」はアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビを統治する王族で、100兆円を超える資産を保持しているといわれる。

 同氏はアブダビで1988年に立ち上げたビン・ザイードグループの創設者で、建築やエネルギー産業、不動産、貿易、テクノロジー、金融といった事業を担う大企業に成長させた人物だ。プレミアリーグをとくに好んで観ているそうで、昨年はリバプールの買収を狙ったが、これは失敗に終わったという。

 同紙は「ニューカッスルは1969年以来、タイトルから遠ざかっている。また、アシュリー氏はビジネス主導なあまり、サポーターや選手、監督との関係にトラブルが絶えなかった。新オーナーの仕事はまず、指揮官のラファ・ベニテスを引き留めること。そして、潤沢な資金を手に、クラブが必要としている補強を叶えることだ」と指摘している。

 ニューカッスルのファンは、このニュースに好意的なようだ。「これが事実であることを願う」、「もしこれが本当なら、とてもラブリーで素敵なことだ」、「朗報!アシュリーより補強に力を入れるはずだ!」、「素晴らしいこと。アシュリーの手腕は確かに強引だけど、彼がいなければクラブはもっと荒れ果てていたはず。お疲れ様でした」といったコメントを寄せている。

 報道の通りであれば、マンCとニューカッスルが"親戚同士"になることになるが、リーグはすんなりこの買収を認めるのか。そして、承認された場合、低迷するニューカッスルの救いとなるのか。

 買収が行なわれた場合、クラブが積極的な補強に打って出るのは必至で、同クラブに所属する武藤嘉紀の立場にも影響を及ぼしそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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