「かつては先発に名を連ねていたが…」ハンブルク伊藤達哉、移籍を志願と地元紙が報じる

2019年05月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

シーズン終盤はアンダーチームに”降格”

政権交代を機に出番が激減した伊藤。ティッツ監督には鋭いドリブルで仕掛けるスタイルを買われていたが…。 (C) Getty Images

 今シーズンに1部昇格を逃したハンブルクに所属する伊藤達哉が、来季はチームを離れることを希望しているようだ。現地5月23日付けで、地元紙『Hamburger Abendblatt』が報じている。

 昨シーズンにブンデスデビューを飾り、当時は1部だったハンブルクで20試合に出場、3アシストを記録。今季から11番を背負ったものの、ブンデス2部でわずか14試合の出場にとどまり、0ゴールに終わった。

 クリスティアン・ティッツ監督が10節終了時に解任され、ハネス・ヴォルフ体制になると出番が激減し、昇格争いが激化した終盤戦には、屈辱のU-23チームへの"降格"を経験した。

 同紙は「伊藤はハンブルクを離れたい」とタイトルを打ち、このように報じている。
 

「左ウインガーである21歳の伊藤達哉は、かつてはハンブルクの先発に名を連ねていた。だが、今シーズンは彼にとって満足のいくものではなかっただろう。どうやら来季は別のクラブで彼の力を試してみたいようだ」

 そして、こうも綴っている。

「彼の代理人は、すでにクラブ側に移籍の要望を伝えた。2021年まで契約を残している伊藤に対し、ハンブルクは結論を待ってほしいと考えている。新たな監督が彼を必要と考える可能性もあり、彼の代わりにチャンスをつかんだマッツ・コーヘルトがクラブに留まるのかも現時点では不明だ」

 同紙によれば、伊藤はシーズン終盤はトップチームのトレーニングにすら参加が許されていなかったという。その状況に対する不満もあるようだ。完全移籍が叶わない場合は、レンタルでの移籍を希望している、と伝えている。

 伊藤は6月1日からトゥーロンで行なわれるU-22国際大会、そして6月14日に開催されるコパ・アメリカに日本代表として参加する。その間、代理人とクラブとの交渉が進むだろうと見られている。

 伊藤と同じくハンブルクに所属している元日本代表DF酒井高徳も、現地メディアの取材に対して、来季はクラブを離れる意向を示唆している。ハンブルクの日本人選手がともに新天地を求める可能性は小さくなさそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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