STVV冨安健洋と鎌田大地が、飛躍の1年を振り返る。「監督がいなかったら…」「何も成し遂げられなかった」

2019年05月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

最終節は逆転勝利で6試合ぶりの勝利

ともにベルギーでの1年目のシーズンに手ごたえを口にした鎌田(左)と冨安(右)。 (C) STVV

 現地時間5月18日、ベルギーリーグのプレーオフ2(PO2)の第10節(最終節)が行なわれ、シント=トロイデン(STVV)はホームにウェステルローを迎えて2-1で勝利。実に6試合ぶりの白星を挙げ、今季を締めくくった。

 この試合で冨安健洋、遠藤航、関根貴大、鎌田大地が先発。木下康介はベンチスタートとなった。後半に関根と木下が交代し、日本人選手5人が出場を果たした。STVVは下位チームで行なわれるプレーオフ2Aを2位で終えている。

 試合後に、フル出場を果たした冨安はクラブを通じてコメントを発表。クラブで定位置を確保し、日本代表に選出され、飛躍を遂げた1年をこう振り返っている。

「結果を求めていたので、勝つことができたことは良かった。終わりよければすべて良しかなと。怪我をしている選手も多く、今日は本職のCBが僕だけだったので、難しい部分はありました。けれど、声を掛け合いながら、しっかりやれたと思います。そして、一年中力をくれていたサポーターには、感謝しています。

 この1年、波もありましたが、試合に出ることでしか分からないこともたくさんありました。この時間がなかったら、日本代表にも選ばれていないと思います。開幕から、僕を信じて使ってくれた(マルク・ブライス)監督に感謝したいです。もし、監督に出会っていなかったら、今の状況になっていない。本当に、運が良かったと思っています」

 また、フランクフルトからの期限付き移籍で加入し、34試合に出場、15ゴールを挙げて日本代表デビューも果たした鎌田は、手応えとともに悔しさを滲ませた。

「良いシーズンだったと言われますけど、チームとしては(6位までのチームが参加する)PO1に進出できていないし、PO2でも首位になれなかった。何も成し遂げられなかったので自分が想像していたよりも、難しいシーズンでした。

 個人としては、シーズン前半は、とにかく得点を入れないと、と凄く考えていました。ある程度、得点が取れて気持ち的に余裕ができてからは、周りも上手く使えるようになって、プレッシャーもなくなった。それが、良い方向に進んだのかなと思います。

 PO2のラスト5試合は、自分としては満足いくプレーはできていないです。ただ、ヨーロッパで、怪我もなく、シーズンを通して試合に出続けてプレーできたのは、プラスに捉えるべきかなと思います」

 ともに、様々な噂が飛び交うなか、去就が不透明な二人。はたして、ステップアップ移籍"が叶うだろうか。動向が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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