不甲斐ないマンUに怒りのスールシャールが「半分は売るぞ!」と啖呵! 今夏の大刷新は不可避か

2019年05月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

怒りをぶちまけ、チームミーティングも延期させる

チームの不甲斐ないパフォーマンスに溜まった鬱憤が爆発してしまったスールシャール。来シーズンに向けて大鉈を振るうのは間違いなさそうだ。 (C) Getty Images

 普段はクールな指揮官も、格下に足をすくわれたシーズン最終戦後の結果を受け、こみ上げる怒りを抑えきれなかったようだ。

 現地時間5月12日に開催されたプレミアリーグ最終節で、マンチェスター・ユナイテッドは、本拠地オールド・トラフォードで、カーディフに0-2と敗戦した。

 70パーセント以上ものポゼッション率を保ち、終始支配を押し気味に進めながらも、すでに降格の決まっているカーディフに苦戦を強いられ、完封負けを喫したユナイテッド。本拠地でのシーズン最終戦で醜態を見せられたサポーターからは、選手たちへ向かって罵声が飛んだ。

 自軍の不甲斐なさに憤りを募らせたのは、ノルウェー人監督のオレ・グンナー・スールシャールも同様だったようだ。英紙『The Sun』が、「46歳の指揮官もついに堪忍袋の緒が切れた」と報じている。

 関係者の証言をもとに報じた同紙によれば、試合後に行なわれた定例会見を終えたスールシャールは、ロッカールームでチームに対し、「今日のプレーはなんだ!? この中の半分には去ってもらう準備だってできているんだぞ!」とぶちまけ、今週の月曜日に開催予定となっていた全体ミーティングも延期させたという。
 
 昨年12月に暫定監督としてジョゼ・モウリーニョの後を継いだスールシャール。就任当初は、チーム内に漂っていた淀んだ空気を一掃させて、公式戦で無傷の8連勝とV字回復させ、今年3月には正式監督の座に就いた。だが、チャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝でバルセロナに敗れた4月以降は停滞。結果、来シーズンのCL出場権を逃す結果となった。

 現役時代にアレックス・ファーガソンの率いたユナイテッドで黄金期を謳歌したスールシャールだけに、シーズン終盤に不甲斐ないパフォーマンスが続いた選手たちへの不満を募らせているのは、想像に難くない。

 すでにアンデル・エレーラの退団を発表しているユナイテッドは、今夏の移籍市場での刷新が濃厚だ。なかでも、チームの和を乱す問題行動が度々指摘されるポール・ポグバと今シーズンの公式戦で2ゴールしか挙げられず、期待を裏切ったアレクシス・サンチェスが放出の筆頭候補と報じられている。

"隣人"マンチェスター・シティに覇権を奪われたうえ、宿敵リバプールとも大きく水を空けられたユナイテッドは、スールシャールの言葉通りに大刷新を敢行し、ファーガソン退任以降ながらく続いている混迷期を脱することができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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