“怪物”ロナウドやファン・バステンなど超豪華!名将カペッロが選んだ「教え子」のベスト11は?

2019年05月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

らしからぬ攻撃的な人選に!

名伯楽カペッロが選んだ“教え子”のベスト11。

 稀代の名指揮官ファビオ・カペッロが、自身が指導した"教え子"の中からベスト11を選出した。イタリア紙『Corriere dello Sport』のインタビューで語った内容を、スペイン紙『Marca』をはじめとする欧州メディアが伝えている。

 カペッロは、ミラン、レアル・マドリー、ローマ、ユベントスの監督を歴任し、そのすべてのクラブでリーグタイトルを獲得。ミラン時代の1993-94シーズンには、決勝で「ドリームチーム」と評されたヨハン・クライフ率いるバルセロナを4-0で下して、チャンピオンズ・リーグ制覇に導いた。

 2000-01シーズンには、中田英寿がプレーしていたローマに18年ぶりのスクデットをもたらしてもいる。言わずと知れた名将中の名将だ。

 現在72歳となったイタリア人指揮官は、イングランド代表、ロシア代表を経て、18年3月に中国の江蘇蘇寧の指揮官を退任して以降は、フリーとなっている。

 ビッグクラブを率いていただけに、ベスト11の顔触れは超豪華だ。

 GKは、ユベントス時代に正守護神を託した元イタリア代表のジャンルイジ・ブッフォン。最終ラインは右から、元ブラジル代表のカフー、ともに元イタリア代表のフランコ・バレージとパオロ・マルディーニ、元ブラジル代表ロベルト・カルロスが並んだ。

 カフーはローマのリーグ制覇、バレージとマルディーニはミランの黄金時代の構築に貢献。攻撃的左SBとして鳴らしたR・カルロスは、マドリーに加入したのがカペッロの第一次政権(1996-97シーズン)、そして最後のシーズンが第ニ次政権(同06-07)という縁がある。

 アンカーは、そのR・カルロスとともにマドリー第一次政権でリーガ制覇に寄与した、元アルゼンチン代表のレドンドを配した。インサイドハーフは、ともにミランで異彩を放った元オランダ代表のフリットと元ユーゴスラビア代表のデヤン・サビチェビッチ。ふたりとも本来はアタッカーで、堅実なカペッロらしからぬ攻撃的な人選だ。
 
 前線は、ともにマドリー時代の教え子である、元スペイン代表のラウール・ゴンサレスと元ブラジル代表の"怪物"ロナウドを両脇に置いた。カペッロの下で2シーズンで34ゴールを挙げたラウールはともかく、ロナウドは1シーズンで13試合・4ゴールと結果を残したわけではない。それだけ、インパクトが強かったのだろう。

 CFは元オランダ代表のマルコ・ファン・バステン。フリット、フランク・ライカールとの「オランダトリオ」はミランで躍動し、文字通りセリエAを席巻。カペッロの下で、ファン・バステンはエースとして二度のスクデットをもたらした。

 11人を選んだカペッロは、どうしても外せない選手をとして「12人目」を加えている。元イタリア代表FWのフランチェスコ・トッティだ。前述したローマのリーグ制覇に貢献したバンディエーラ(旗頭)は、やはり特別な存在だったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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