「さて、次はどこになるか…」名手リベリのJリーグ参戦は!? バイエルンがレジェンドの退団を正式発表

2019年05月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

中島翔哉のチームメイトとなる可能性も

土曜日のハノーファー戦でも途中出場で1ゴールをマークしたリベリ(左)。とても36歳とは思えない切れを見せた。(C)Getty Images

 名手フランク・リベリのバイエルン・ミュンヘン退団が正式に決まった。今シーズンいっぱいまでの現行契約が延長される可能性も残されていたが、5月5日、選手本人のメッセージとともにクラブが公式ホームページ上で公表したのだ。
 
 2007年夏にマルセイユから鳴り物リ入りで入団。在籍12年間で21ものタイトルをバイエルンにもたらし、盟友アリエン・ロッベンらと黄金期を支えた。これまで公式戦422試合に出場し、123得点・183アシストを記録。発表前日の土曜日、ハノーファー96戦では途中出場から1ゴールをマークし、健在ぶりを示していた。
 
 36歳のアタッカーは、ファンに向けてこう語りかける。
 
「初めてバイエルンの地を踏んだとき、それは僕の夢が叶った瞬間だった。別れを言うのは簡単じゃないよ。でも、僕たちが一緒にどれだけのことを成し遂げてきたかは、生涯忘れない。20を超える本当にたくさんの栄誉を勝ち取ってきたことをね」
 
 クラブのカール=ハインツ・ルンメニゲCEOもコメントを寄せた。「フランクとアリエンは偉大な選手たちだ。彼らとともにバイエルンが歩んだ過去10年は、実にファンタスティックなものだった」と称え、「素晴らしく感動的なものにしたい」と、2020年までに両選手のお別れ記念ゲームを盛大に開催すると発表した。

 
 となるとやはり気になるのが、リベリの新天地だ。これについても選手本人が言及し、「来シーズンに向けてはまだ確固たるプランを持っていないんだ。さて、次はどこでプレーするかな。現役を続けようとは思っているけど、100%決まっていることはなにもないんだ」と話すにとどめた。
 
 バイエルンの発表を受けて米ネットワーク局『ESPN』は、リベリの新天地を「中東のいずれかのクラブだろう」と予測。現役引退を表明した元スペイン代表MFシャビが籍を置くアル・サッド(カタール)、日本代表MF中島翔哉が攻撃を牽引するアル・ドゥハイル(カタール)、そしてもうひとつの候補がアル・ナスル(サウジアラビア)だ。
 
 一方、欧州衛星局『EUROSPORT』は、「中東のプライオリティーが高いようだが、リベリはAリーグ(オーストラリア)や中国、さらには日本行きも選択肢に入れている」と報じた。同じくバイエルンを退団するロッベンにも依然としてJリーグ参戦の噂があり、両翼コンビで一時代を築いた"ロッベリ"が、遠く極東の地で再会を果たすかもしれない。
 
 実現すればJリーグ・ファンにとって夢のような展開だが、はたして──。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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