番記者が選ぶ、平成のFC東京ベスト11!「娯楽がある東京は面白いサッカーをすべき」を体現できる11人

2019年05月02日 馬場康平

FC東京――育成型クラブとして数多くのプロ選手を輩出

馬場氏が選んだFC東京の平成ベストイレブン。

【ベスト11選出理由】
原監督の言葉──「たくさんの娯楽がある東京(という街)では、面白いサッカーをしないといけない」をヒントに、娯楽性の高いメンバーを選出。波に乗ったときは"イケイケ"な攻撃サッカーを体現できるはずだ。
 
 
【FC東京の平成史】
 98年10月1日に前身の東京ガスサッカー部が母体となって誕生。ひたむきに、泥くさく戦う姿勢がクラブのアイデンティティだった。発足当初に育成部長だった城福浩を中心にアカデミーの整備にも取り組むと、その後、数多くのプロ選手を輩出する育成型クラブとなっていった。
 
 この約20年の間でチームの完成度が高かったシーズンは、03年と09年、そして15年だろう。03年、奔放な原トーキョーの波に乗ったときの強さと、脆さは娯楽性が高かった。09年、それぞれのピースが噛み合った城福トーキョーはワクワク感があった。悔やまれるのは、経営難でシーズン途中にブラジル人FWのカボレを放出したことだろう。15年、マッシモトーキョーは、勝点を確実に拾う強さがあったが、そのいずれのチームもリーグ制覇には届かなかった。
 
 とはいえ、04年と09年にナビスコカップを制覇。10年にJ2降格の憂き目に遭ったが、その翌シーズンにはJ2を制して天皇杯でも優勝。12年と16年にはACLに出場し、ともにベスト16入りとそれなりに結果を残す。そしてJリーグ参戦20年目の今季は、長谷川健太監督の下で令和初のJ1王者に向け、ここまで優勝争いを演じている。
 
文●馬場康平(フリーライター)
 
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