名手デ・ヘア、まさかのファンブルが失点に…マンUはチェルシーに勝ち切れずに3戦連続白星なし

2019年04月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

マタのバースデー弾で先制したマンUだったが…。

ジョルジーニョのシュートはブレていたとはいえ、失点に直結してしまったことを考えれば、デ・ヘアのファンブルは致命的だった。 (C) Getty Images

 現地時間4月28日に開催されたプレミアリーグ第36節で、マンチェスター・ユナイテッドがチェルシーと対戦した。

 勝点3差で来シーズンのチャンピオンズ・リーグ出場権を争う6位ユナイテッドが、本拠地オールド・トラフォードで、4位チェルシーを迎え撃った注目の上位対決は、果敢なフォアチェックで相手を押し込んで、序盤から主導権を握ったホームチームが早々に均衡を破った。

 11分、ルカクのスルーパスに果敢なオーバーラップで抜け出したショーがエリア内に侵入。マイナス気味に折り返すと、これをマタが右足でねじ込んで先制点をもぎ取ったのだ。

 3試合ぶりの出場ながら古巣を相手に躍動したマタのバースデーゴールで先手を取ったユナイテッドは、そこから守勢に切り替えて、全員が自陣に下がってからカウンターを狙う戦術にシフトしていった。

 先制を許した直後から中盤のギアが上がり、ポゼッション率を高めて、試合を推し進めたチェルシーだったが、相手の堅牢を前に攻め手を欠いて決定機を創出できず……。いたずらに時間を消化していった。
 
 その後も、両雄が局面で激しい肉弾戦を演じ、一進一退の攻防が展開された試合は、前半終了間際にアウェーチームがワンチャンスをものにして同点とする。43分、エリア外からのリュディガーのミドルシュートを名手デ・ヘアがまさかのファンブル。こぼれ球を猛烈なダッシュでボックス内に入り込んだM・アロンソが押し込んだ。

 守護神のキャッチミスから失点し、プラン通りにリードを守り切れなかったユナイテッドは、迎えた後半も前半の立ち上がりと同様に前がかりに攻め込んだ。かたやチェルシーもアザールを起点とした速攻からチャンスを創出したが、相手ゴールを脅かすには至らなかった。

 緊迫した睨み合いが続いた試合は、互いに負傷者を出して交代枠を一枚ずつ消費するアクシデントに見舞われる。そのなかでホームチームは65分にサンチェスを入れて攻勢を強めていったが、今シーズンのプレミアリーグで1ゴールしか挙げられずに不振に喘いだチリ代表FWの投入は、苦境の打破には結びつかなかった。

 時間の経過とともに勝点1を持ち帰ろうと守勢に回ったチェルシーを前にユナイテッドが決め手を欠いた試合は1-1でタイムアップ。注目上位対決はドロー決着となった。

 幸先よく先制しながらも追いつかれて、3戦連続で勝ち星から見放されたユナイテッドは6位に停滞。同日に開催されたレスター戦でアーセナルが破れていたため、いまだ4位との差は3ポイントのままだが、プレミアリーグの残り2戦で挽回できるかが注目されている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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