ミランvsラツィオ戦で両軍あわや大乱闘の揉み合いに!“狂犬”ガットゥーゾは「止めようとダッシュしたら肉離れに…」

2019年04月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

アディショナルタイムな微妙な判定が…。

CL出場権を懸けた激しい一戦となったミラン対ラツィオ。勝負を分けたのはPKだった。(C)Getty Images

 現地時間4月13日に開催されたセリエA第32節、ミラン対ラツィオの一戦は、1-0でホームの前者が勝利した。

 79分にミランがPKを獲得し、フランク・ケシエが決めて先制。後半アディショナルタイムに、ラツィオのセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチがエリア内で倒される微妙なシーンがあったが、ファウルは取られず。チャンピオンズ・リーグ(CL)出場権(4位以内)を争う直接対決を制したミランが、4位をキープした。

 主審が終了の笛を吹くと、両チームの選手たちが激しい揉み合いに。判定に不満のラツィオ陣営が苛立ち、ミラン側が応戦したとみられている。
 
 シモーネ・インザーギ監督が主審に抗議して退席を命じられていたラツィオは試合後、イグリ・ターレSDがメディアに対応。前節のユベントス戦でミランに不利に働くビデオ判定があったことから、「ミランに有利な笛が吹かれるのを警戒していた」と主張した。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、ターレSDは「まさに"死の宣告"どおりだった。我々が恐れていたことが現実になったんだ」と、怒りを露にしている。

「素晴らしい試合で負けたのは残念だが、敗れるならこういう問題なしで負けたかった。ミランに対するPKはあり得るものだったが、ミリンコビッチ=サビッチに対するプレーも明らかなPKだったと思う。相手がボールに触れたのは確かだが、ファウルはあった」

 一方、ミランのジェンナーロ・ガットゥーゾ監督は、試合後に衝突した両軍の選手たちの仲裁に入った。現役時代に"狂犬"の異名を取った指揮官は、「ベンチでも激しく言い争いがあった」と述べている。

「でも、これで終わりだ。以前は私もキレることがあったが、今は監督だし、もう若くない。選手たちを引き離そうと走ったら、肉離れをしてしまったよ」

 この両チームは24日、コッパ・イタリア準決勝の第2レグで再び対戦する(第1レグはスコアレスドロー)。今回の一件もあり、ファイナル進出を懸けたこの一戦が、激しいゲームになるのは間違いないだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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