「現時点での内容と結果では…」 新潟が片渕監督を電撃解任、後任はアカデミーダイレクターの吉永氏

2019年04月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

3年ぶりのJ1復帰を目指すも、9節を終えて暫定9位に沈んでいた

昨年8月から指揮を執っていた片渕監督(中央)は志半ばで退任する形に。写真:田中研治

 4月14日、アルビレックス新潟は片渕浩一郎監督を解任し、後任に吉永一明アカデミーダイレクターが就任すると発表した。
 
 片渕前監督は新潟で現役生活を終えると、2003年から新潟ユース(現U-18)のコーチに就任。長きに渡って育成部門で指導に携わり、2016年の1月からトップチームのコーチを務めていた。

 すると、同年の9月に吉田達磨監督の解任に伴って監督へ昇格。同年限りで退いたものの、翌年以降もトップチームにコーチとして関わり、昨年8月から再び指揮官の座に就いていた。
 
 チームは3年ぶりのJ1復帰を目指すなか、迎えた今季は3勝3分3敗。13日の9節・山形戦も土壇場で追い付いて2-2で終えたが、2試合連続でドローに終わっていた。
 
 暫定9位に位置する状況での監督交代。是永大輔社長はクラブの公式サイトで「未だ理想への途中だということは十分に理解していますが、現時点での内容と結果ではいい成績を収めることが難しいと判断しました」とし、J1昇格を果たすためにテコ入れを行なったとした。
 
 片渕監督はクラブを通じ、コメントを発表。
 
「サポーターの皆様の期待にこたえられず、申し訳ない気持ちです。なんとかクラブのためにという想いだけで続けてきましたが、結果を出せなかったことに力不足を感じています。今後のリーグ戦に向けて、諦めている選手は一人もいません。
 
サポーターの皆様におかれましては、最善を尽くして戦う選手たちに、引き続き熱いご声援をお送りください。自分を育ててくれたクラブで監督まで任せていただいたことに、心から感謝しています。J1昇格の目標達成に突き進む選手たちの姿を、影ながら応援したいと思います」
 
 後任の吉永新監督は清水などでコーチを歴任し、監督を務めた山梨学院高では2009年度に高校サッカー選手権を制覇。2017年からはアルビレックス新潟・シンガポールで指揮を執り、今季から新潟でアカデミーダイレクターを託されていた。
 
 Jクラブで初めて指揮を執る吉永氏はクラブを通じ、意気込みを述べている。
 
「このたび、アルビレックス新潟の監督に就任することとなりました。今シーズンにクラブが掲げた目標を達成すべく、全身全霊で戦ってまいります。選手たちと共に前を向いて進んでいきたいと思います。クラブを支えてくださる皆様におかれましては、引き続き温かいご声援をよろしくお願いいたします」
 
 新体制で巻き返しを図る新潟はここから浮上を果たせるのか。吉永新監督の手腕に大きな期待が懸かる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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